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09月06日-02号

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  1. 結城市議会 2018-09-06
    09月06日-02号


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    平成30年第3回 定例会平成30年結城市議会第3回定例会会議録(第2号)========================平成30年9月6日(木曜日)午前10時00分開議──────────────────────── 議事日程(平成30年結城市議会第3回定例会・平成30年9月6日午前10時)第22 一般質問 ──────────────────────────本日の会議に付した案件 ◯会議録署名議員指名 ◯日程第22 一般質問 ──────────────────────────一般質問発言通告一覧表(1)通告順位通告者要旨答弁者1稲葉里子1.公共施設等総合管理計画について  ①現状について  ②今後の取り組みについて  ③旧公民館の除却について市長 関係部長2.現庁舎跡地利用について  ①今後の取り組みについて市長 関係部長3.公立小・中学校の施設整備について  ①エアコン整備の現状について  ②今後の整備方針について市長 関係部長2平塚 明1.行政改革について  ①費用対効果について市長 関係部長2.農地の耕作放棄地と農道の管理について  ①耕作放棄地の現状について  ②農道の現状について  ③今後の取り組みについて市長 関係部長3.市道5234号線について  ①費用対効果について関係部長4.学校設備と通学路の安全について  ①ブロック塀の緊急点検について  ②通学路に面した空き家について教育長 関係部長3會澤久男1.新庁舎建設について
     ①建設工事入札の経緯について  ②現在の状況について  ③今後の方針について市長 関係部長2.公文書・書類等の保存管理について  ①保存管理の内規について  ②現状について  ③今後の取り組みについて  ④開票後の投票用紙について市長 関係部長4佐藤 仁1.紬の里結城パークゴルフ場について  ①現状までの取り組みと利用状況について  ②これまでの課題点について  ③今後の対応策について  ④茨城国体デモンストレーション競技について市長 関係部長5大橋康則1.協働のまちづくりの進捗状況について  ①現状について  ②今後の方向性について市長 関係部長2.空き店舗活用事業について  ①現状について  ②今後の方向性について市長 関係部長 ──────────────────────────出席議員(18名)  1番          大里克友君  2番          土田構治君  3番          會澤久男君  4番          湯本文夫君  5番          大橋康則君  6番          佐藤 仁君  7番          平 陽子君  8番          安藤泰正君  9番          黒川充夫君 10番          早瀬悦弘君 11番          稲葉里子君 12番          大木作次君 13番          秋元 昇君 14番          金子健二君 15番          中田松雄君 16番          船橋 清君 17番          孝井恒一君 18番          平塚 明君 ──────────────────────────説明のために出席を求めた者 市長           前場文夫君 副市長          河田良一君 市長公室長        大武英二君 市民生活部長       本多武司君 保健福祉部長       飯島敏雄君 産業経済部長       川辺正彦君 都市建設部長       小野澤利光君 会計管理者兼会計課長   大森加代子君 秘書課長         池田順一君 総務課長         飯田和美君 教育長          小林 仁君 教育部長         鶴見俊之君 ──────────────────────────事務局職員出席者 局長           中澤四郎君 局長補佐兼庶務議事係長  真中好厚君 主幹           多知友昭君 ────────────────────  〔議長 議長席に着く〕 △出席議員の報告,開議の宣告 ○議長(秋元昇君) ご報告いたします。 本日の出席議員は18名であります。定足数に達しておりますので,ただいまから本日の会議を開きます。 ――――――――――――――――――――  午前10時00分 開議 ―――――――――――――――――――― △議会に出席を求めた者の報告 ○議長(秋元昇君) 議会に出席を求めた者は,前回の会議と同様であります。 ――――――――――――――――――――会議録署名議員の指名 ○議長(秋元昇君) なお,会議録署名議員につきましては,前回同様, 16番 船橋  清君 17番 孝井 恒一君をご指名いたします。 ―――――――――――――――――――― △議事日程の報告 ○議長(秋元昇君) 本日の議事について申し上げます。 日程第22 一般質問であります。 ―――――――――――――――――――― △日程第22.一般質問 ○議長(秋元昇君) 議事に入ります。 質問は,お手元に配付してございます結城市議会第3回定例会一般質問割振のとおり,順次質問を許可いたします。 最初に,11番 稲葉里子さんの質問を許可いたします。11番 稲葉里子さん。  〔11番 稲葉里子さん登壇〕 ◆11番(稲葉里子さん) 皆さん,おはようございます。 今朝の地震には驚きました。日本列島が震災に巻き込まれているような状況で,すごいショックを受けてしまいました。札幌空港もだめ,それから全道が全部電気が停電,こんなこと,今まであったでしょうか。何かすごい心配な感じであります。まだ被害の状況はわからないので,お見舞いをこの席で申し上げます。 議長の質問の許可をいただきましたので,随時質問をさせていただきます。 まず,総務行政についてです。公共施設等総合管理計画について質問をさせていただきます。 公共施設等総合管理計画の現状についてですが,地方公共団体において,人口減少や少子高齢化の進展,将来の公共施設の維持管理,更新費用の増大が見込まれることを踏まえ,公共施設等の総合的かつ計画的な管理が必要と総務省からの要請があり,公共施設等総合管理計画を策定しております。 この計画は,主に財政負担の軽減,平準化を目的として,公共施設の更新や統廃合,長寿命化を計画的に実施することを目的としています。 結城市では,公共施設等総合管理計画の中で,公共施設等の全体の状況を把握するために,施設類型ごとの管理に関する基本的な方針を立てています。具体的な実施計画となる個別施設計画を策定するために,施設類型ごとの担当者が何回も会議を重ねていると思いますが,個別施設計画について,現状,これからの更新について答弁願います。 次,2番目に総務行政,現庁舎跡地の利用について質問をさせていただきます。 北部市街地に住んでいる方,また,福祉,歴史,商業,観光などに関わっている市民に多いのですが,「庁舎が南へ移転をすると,現庁舎の跡はどうなるのか」とよく聞かれます。「北に何にもなくなったら困るじゃないか」とまで言われます。新庁舎建設の話が現実になったので,跡はどうなるのかと心配している市民が増えているのだと思います。 現庁舎周辺の北部市街地には,公民館,健康増進センターなど公共施設や見世蔵の町並み,神社仏閣があり,歴史と伝統に育まれた古い城下町の面影が残っています。市は,伝建地区の登録の準備もしているようです。 市庁舎が南の場所へ移転となると,北部の市民の方たちは,利便性や街なかの活性化などの面で心配が募ります。新庁舎のできる前に,跡地をどうしたらいいのか。また,同時進行で利用方法を決めるというのが一番いいと思うのですが,なかなかそうはいきません。 さて,市庁舎整備基本計画において,跡地利用の方向性として,「福祉,地域コミュニティ,歴史・観光,地場産業の4つのテーマを考え,市民が利用でき,集客が可能な複合施設を計画します」とあります。その中に,庁舎の出張所機能を配置した北部地区の住民の利便性に配慮するということで,出張所も記されています。 そして,議員で構成した新庁舎建設及び現庁舎跡地利用計画に関する調査特別委員会では,配置を検討すべき。そして,機能として,社会福祉協議会,結城市シルバー人材センター,その他,集会施設や歴史・郷土の展示スペース,そして公民館との相乗効果に配慮した集会施設など,盛りだくさんの意見を挙げさせてもらっています。 ここで1回目の質問をさせていただきます。跡地利用を検討する上で,市民アンケートや行政内部からどんな意見が出され,検討されているのか,伺いたいと思います。 教育行政に移ります。公立小・中学校の施設整備について,エアコン整備の現状についてお尋ねをします。 児童が安全で快適に学ぶ学習環境の整備について,学校からの要望件数が,施設の老朽化とともに年々増加しているようです。 市は,学校施設の大規模改造,長寿命化を図る計画を進めているようですが,29年に,まず,トイレの洋式化とエアコンの整備とどちらを早期に設置するか。学校側の意見を聞いて,まず,トイレの整備を30年に予算づけしています。 そんなとき,この猛暑がやってまいりました。この猛暑に対して,「子供たちの学習環境をよくしてほしい」「一日も早くエアコンを設置してほしい」という声が,父兄,学校,町場,市民から一斉に上がりました。 私も,行政の担当職員には何回もお話に行きました。市も大変なことと受けとめていてくれて,「設置したいが,しかし,予算がどうかな。前倒しになるのはどうかな」というお話でした。でも,前倒しに考えてくれるというお返事をいただいております。 そして,PTAも,エアコン設置の要望書を市長に提出しました。 議会でも,行政と話し合いを持ち,エアコン設置の具体的な話を聞きました。7月の全員協議会で,30年9月議会に補正予算を計上し,議会での議決後,31年の設置に向けて前倒しでやると発表されました。しかし,これでは,31年の夏の設置には間に合わず,もっと前倒しに実施できないかと話し合いをしたところ,市民の要望に応える形でエアコン設置の時期も早まりました。全員協議会で教育部長より,9つの全学校の普通教室と音楽教室には,エアコンの早期設置が発表されました。31年6月中旬には,エアコンの普通教室での稼働が始まる予定となりました。 設置が決まりほっとしていますが,この暑さに対して大変な苦労があったと思います。今,学校の現状の様子をお話しください。 1回目の質問は,これで終わります。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 改めまして,おはようございます。 総務行政,公共施設等総合管理計画についてのうち,現状についてでございますが,平成29年3月に策定いたしました結城市公共施設等総合管理計画(以下,「総合管理計画」と言わせてもらいます)は,厳しい財政状況が続く中で,今後,人口減少などにより,公共施設等の利用需要が変化していくことが予想されることを踏まえ,公共施設等の全体の状況を把握し,長期的な視点をもって,更新,統廃合,長寿命化などを計画的に行うことを目的としております。 この総合管理計画で示された方針に基づき,平成32年度までに具体的な実施計画となる個別施設計画を策定するため,現在,施設類型ごとワーキングチーム会議により,全庁横断的な議論を重ねております。 なお,平成29年度から30年度にかけては,国が示す個別施設計画の骨子に基づき,公共施設の基本的な方針とその対策費用や実施時期を定める工程表,また,施設の老朽化状況を把握するための現地調査や施設評価による優先順位の決定など,個別施設計画を構成する重要な項目についての検討を行っております。 国の動向といたしましては,各地方公共団体が策定した公共施設等総合管理計画において,より具体的な施設対策の費用とその財源の見込みを明確にし,不断の見直しと充実を図るよう求めております。 さらに,公共施設等の適正管理の推進を図るための財政支援について,適用範囲や予算額を拡充し,また,起債事業を活用した取り組み事例の情報提供など,地方公共団体に対する支援体制の強化を推進しております。 本市といたしましては,国の財政支援や起債事業の活用について,本市の公共施設を取り巻く実情と将来的な財政の見通しを勘案し,その適否についても慎重に検討してまいりたいと考えております。 続きまして,現庁舎跡地利用についてのうち,これまでの現状についてでございますが,現庁舎の跡地利用に関しましては,これまでに次のような検討を行った経緯がございます。 初めに,平成27年2月に策定した市庁舎整備基本構想においては,20歳以上の市民3,000人を無作為に抽出したアンケート調査を実施し,ニーズ調査を行いました。 跡地に関する主な回答といたしましては,「個人や企業などへ売却または賃貸により民間へ貸し出す」との回答が最も多い36.5%,次いで「子育てや高齢者などのための福祉施設」との回答が35.8%,「生涯学習の講座やボランティア活動,地域活動などができる施設」との回答が35.6%,さらに「歴史館や資料館,観光案内拠点施設などの観光交流施設」が25.6%の順で上位に挙げられており,建物や土地の有効利用を図るため,売却や賃貸による財源の確保や目的に応じた拠点施設としての利用が期待されている結果でございました。 これを踏まえ,平成28年3月に策定した市庁舎整備基本計画においては,今後の人口減少による公共公益施設の需要低下や財政負担軽減等の検討を条件に,市民が利用でき,集客可能な複合施設及び出張所機能を配置することをお示ししております。 市議会からは,議員のご質問のあったとおり,新庁舎建設及び現庁舎跡地利用計画に関する調査特別委員会報告書において,現庁舎に新公民館を建設し,これを核として,公民館との相乗効果が期待でき,北部市街地の活性化に寄与する活用方針を検討することなどの方向性をご提案いただいております。 なお,庁内につきましては,28年9月に関係課長等で構成する市庁舎跡地利用計画検討委員会を設置し,基本計画で示した跡地利用計画の方向性,総合管理計画に基づく施設の統廃合の観点,市公民館との相乗効果,出張所機能の範囲,管理運営面などについて,継続的に検討を重ねているところでございます。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 教育行政,公立小・中学校の施設整備についてのうち,エアコン整備の現状についてでございますが,現在,各小・中学校の図書室,保健室,職員室,コンピューター室にはエアコンが設置されていますが,そのほかの教室等では,壁かけ式の扇風機2台を設置し,扇風機からの風によって体感温度を下げるといった暑さ対策をしております。しかしながら,今年のような猛暑においては,その効果は限定的とならざるを得ませんでした。 そのような中,各小・中学校では,熱中症対策として,屋外活動や部活動の自粛,水筒持参などによる小まめな水分補給,休み時間の過ごし方の工夫,集会等への配慮などにより児童生徒の安全管理や健康管理に努めてまいりました。 また,図書室やコンピューター室など,エアコンが設置されている教室を交代で利用するなどの対応も行ってまいりました。 ○議長(秋元昇君) 11番 稲葉里子さん。 ◆11番(稲葉里子さん) 丁寧な答弁,ありがとうございました。 平成32年度までに個別施設計画を策定するために,今,準備をしているということなのですね。この間も,個別施設計画ができているのかと思って担当課に行ったところ,まだ今,集めているところだということなので,これは力を入れていただきたいと思います。個別施設計画を作成するのには,重要な項目がたくさん並びますので,どうぞよろしくお願いいたします。 それでは,2回目の質問に入らせていただきます。 今後の取り組みについて伺います。 公共施設等の修繕による長寿命化及び改築など,更新を計画的に推進するため,安定的な財源の確保のため,長寿命化等の推進基金の開設について伺います。29年度から始めていると思いますが,基金の金額を教えてください。あと,何年ぐらい積んでいくのかもお願いします。 それから,施設使用料の見直しについてなんですが,施設量の縮減のほか,公共施設等の管理運営の見直しなどによる経費の節減などが生じたとき,施設整備,運営費用を賄うために使用料金の見直しも必要だと思います。受益者負担の原則にのっとって,公平かつ適正な価格の設定が必要と思われます。考えをお聞かせください。 それから,これからの公共施設等総合管理計画をうまくつくって実行していくには,特に個別施設計画の内容を住民にしっかりと情報公開し,意見を聞く場を数多くして,住民との合意形成を図る必要があると思うのですが,啓発活動なども含めて,どんな手段をもって住民との合意形成を図っていくのか,伺いたいと思います。 先ほどの1回目の答弁で,「売却・賃貸・財政の確保」というのが,結構パーセントが多かったんですね。それから,「子育て・高齢者福祉」,大体全体35,6%で,「歴史・資料館」が一番低いパーセントになっています。売却や賃貸による財政確保や子育て・高齢者などの福祉施設など,市民の拠点施設に利用する希望が見えてきていると思います。 市議会でも,新公民館との相乗効果を考えて,北部市街地の活性化に寄与する検討が必要となっております。 行政では,市庁舎跡地利用計画検討委員会の設置があり,公民館の相乗効果とか,いろんなことを一生懸命やっているということがよくわかりました。 それでは,今後の取り組みについて伺いたいと思います。 現庁舎跡の検討すべき方向性として,福祉,地域コミュニティ,歴史・観光,地場産業,出張所などが挙げられていますが,現庁舎の建物をどこまで利用できるのか。つまり他の目的にそのまま用途変更できるのか。別の制限が生じてくるのか。耐震・空調がどうなっているのか,現状をお聞かせください。 公共施設等総合管理計画との整合性との検討も必要になると思います。 また,北部市街地の利便性,にぎわい,活性化など,いろいろな視点で跡地問題は市民にとって大きな問題と捉えていると思います。 そこで,今後の取り組みについて質問を何点かしましたが,まとめて詳しくご答弁願いたいと思います。 公立小・中学校の施設整備について,2回目の質問をさせていただきます。 茨城新聞に,この間,こんなことが載っていました。9月1日号を拾い読みすると,「猛暑を受け,県内市町村,小・中エアコン整備加速」という見出しでした。9月の定例会にエアコン設置の補正予算を計上する見込みの市が,結城市ほか7市がありました。計画を前倒しにする市が増えていました。その理由として,これまでは扇風機などで何とか暑さをしのいできたが,今年の災害並みの猛暑を考慮したと思われます。また,教室の気温に関する国の基準見直しも,エアコン設置を後押ししたと思います。 文部科学省は,4月に学校環境衛生基準を一部改正し,これまで望ましい室温は10度以上30度以下だったのが,家庭のエアコン普及率が高まったことなどから,17度以上28度以下に見直したというのが新聞に大きく出ていました。 それでは,2回目のエアコン設置の整備方針についてお伺いしたいと思います。 エアコン設置するのに総予算は幾らぐらいなのか。何台ぐらいになりますか。 それから,30年10月に現地調査をして,図面作成,どんな予定が組まれているのでしょうか。12月には工事起工式となり,冬休み,春休みを利用してエアコンを全教室に設置し,6月中旬には全校で稼働するというのを聞いていますが,詳しく説明願います。 新聞に,国から補助があると書いてありましたが,どのくらいの補助なのでしょうか。わかったら教えてください。 国からの予算を待たないで,起債で設置をやるのでしょうか。計画を立てて実行してしまっても,後から補助は出るのでしょうか。 1つの教室に設置するエアコンの金額はどのくらいになるのか。特定財源で充当可能となり得る財源がありましたらお聞きしたいと思います。 以上で2回の質問は終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 総務行政,公共施設等総合管理計画についてのうち,今後の取り組みについてでございますが,まず,結城市公共施設長寿命化等推進基金についてお答えいたします。 当該基金は,総合管理計画に基づき,公共施設等の修繕による長寿命化及び改築等による更新を計画的に推進するための安定的な財源の確保を目的として,平成29年度に創設いたしました。 現在の基金残高でございますが,29年度末で2,664万5,000円となっております。 なお,本定例会において,基金積立金2,527万1,000円の補正予算案を上程し,ご審議をいただく予定でございます。 当該基金の取り扱いにつきましては,対象施設や事業,積み立て,取り崩しについて,基金条例に基づいて適正な管理運用に努めております。 なお,基金原資を一定程度確保する必要があることから,平成32年度までは,原則として積み立てのみを行い,取り崩しはしないものとしております。 次に,施設使用料の見直しについてでございますが,総合管理計画では,施設量の縮減のほか,公共施設等管理運営方法の見直し等による経費の節減や,施設使用料の見直しにより公共施設等の維持・更新に必要な金額と充当可能な金額の均衡を図ることとしております。 施設使用料につきましては,高齢・障害福祉施設子育て支援施設などの利用者等に配慮するとともに,受益者負担の原則にのっとり,公平かつ適正なご負担をいただくため,施設使用料の見直しを検討してまいりたいと考えております。 次に,住民との合意形成についてでございますが,本年度から市民活動支援センターが実施窓口となっているふれあい出前講座の講座メニューに結城市の公共施設マネジメントを加え,市民の皆様からのご意見等をいただけるよう準備を整えております。 また,本市の公共施設に対する取り組み内容や考え方について市民に広く知っていただくため,総合管理計画の概要を市報,市ホームページ等へ掲載するとともに,行政と施設利用者との合意形成を図るための説明の場を設けるなど,市民,施設利用者等に向けた啓発活動に取り組んでおり,今後も引き続き実施してまいります。 現庁舎跡地利用についてのうち,今後の取り組みについてでございますが,現庁舎に位置づけられる3庁舎の主要建物建築年度と延べ床面積につきましては,本庁舎が,昭和59年度で,約2,956平米,第二庁舎が,昭和45年度で,約990平米,西庁舎が,平成2年度で,605平米でございます。 いずれの庁舎とも建物及び附帯設備の老朽化が顕著となっておりますが,特に本庁舎と第二庁舎で,台風や豪雨時に発生する雨漏りや空調及びその配管の傷みは年々深刻さが増している状況でございます。 市庁舎整備基本計画及び新庁舎建設及び現庁舎跡地利用計画に関する調査特別委員会報告書では,現庁舎跡地で検討すべき方向性として,福祉,地域コミュニティ,歴史・観光,地場産業,出張所が挙げられております。 しかし,現庁舎は事務所として使用することを目的に建築された建物でありますので,ほかの目的に用途変更する場合は,耐震や防火等,現在とは別な制限に対応する必要があり,相当な改修費が必要となると推察しております。 このような状況に加え,跡地利用計画の検討に当たりましては,総合管理計画との整合性を図っていく必要がございます。 現庁舎を含めた市所有の公共施設は,本市の今後の財政見通しや人口推計に見合った総保有量の最適化や管理運営コストの負担軽減を図るため,可能な限り統廃合することが求められております。 また,新庁舎のように新たな行政需要により施設を新設する場合でも同等の面積以上の縮減を図ると定めておりますので,現庁舎につきましては,可能な限り除却を検討することも必要であると考えております。 しかしながら,市の最重要施設の1つである市庁舎が新たな場所へ移転となることは,跡地周辺にお住まいの皆様にとりまして,利便性や北部市街地の活性化等の面でご心配されることは当然であり,行政といたしましても,慎重に検討すべき課題であると認識しております。 今後につきましては,これまでの検討結果を参考に,総合管理計画との整合性や現庁舎跡地に建設された新公民館との相乗効果,北部市街地の活性化といったさまざまな視点で検討を重ね,平成32年に予定されている新庁舎の開庁までに跡地利用計画を取りまとめたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 教育行政,公立小・中学校の施設整備についてのうち,まず初めに,エアコン設置総台数及び概算事業費についてでございますが,設置台数につきましては,小学校が,普通教室,音楽室等,平成31年度に前倒しする部分といたしまして,146台を予定しております。また,中学校につきましては,同様に55台を予定しております。合計201台のエアコン設置工事を前倒ししたいというふうに考えております。 また,それに伴う総事業費についてでございますが,現在は実施設計業務委託をまだ委託しておりませんので,あくまでも概算工事費で申し上げますと,6億4,000万円を見込んでおります。 次に,今後のエアコン整備方針についてでございますが,今回の市議会第3回定例会において補正予算の議決をいただき,速やかに実施設計業務委託を契約し,現地調査や工法の詳細な検討を行い,整備工事にかかる費用を積算してまいります。そして,12月に予定されている市議会第4回定例会に,エアコン整備工事に係る補正予算を計上させていただき,平成31年1月末ごろまでにはエアコン設置工事の契約を締結したいと考えております。 整備工事は,学校の協力を得ながら施工時間の確保に努めるとともに,事前調整,機器製作期間を経て,春休み期間に集中的に整備工事を進め,31年6月中旬ごろには全ての小・中学校の普通教室にエアコンが整備され,使用できるよう取り組んでまいります。 次に,事業費についてですが,先ほどもお答えしたとおり,実施設計業務委託において概算工事費が算出されることとなりますので,現時点では,あくまでも一般的な目安としての事業費を申し上げますと,冷暖房兼用機種を選定したと仮定した場合,1教室当たり200万円から250万円程度の工事費と考えられます。 また,特定財源といたしまして,国の学校施設環境改善交付金(補助率3分の1)や市債である学校教育施設等整備事業債等が充当可能となりますが,学校施設環境改善交付金につきましては,公立学校のエアコン整備に関する国の補正予算の動向に注視し,事業に遅れが生じない範囲で活用してまいりたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 11番 稲葉里子さん。 ◆11番(稲葉里子さん) 3回目の質問に入らせていただきます。 今,いいお話をたくさんいただきました。でも,一番残念なのが,この市役所の今の現在の建物が,老朽化が進んでいて,そのまま目的を変えた施設には使えないという今,お返事をいただいたんですけども,そうすると,また考え方がいろいろ違ってきてしまうんですね。どこまでこの施設を使って──修理では間に合わないだろうし,ちょっといろいろ建て直しとか,そういうことも入れながら,この施設を使っていくのか。 そこで,私,それで,すみませんけど,ほかのことをちょっとここで入れたいんですね。 公共施設等総合管理計画の中にあります生きがいふれあいセンター,これがいろんな計画で今やっているのでしょうが,結城市シルバー人材センターにお願いしているのが,前は,使うときだけ頼んでいたんですけど,今は,結城市シルバー人材センターに委託して,毎日いるようになっています。それで,ここの使用料がただなんですね。そして,使用料がただということは,ネットコストが非常に高くなってきます。それで,お部屋が2部屋,お風呂がそのまま残っていますし,これが老朽化が進んだとしたら,皆さんで検討して,除却とか,それからどうしても高齢者のために施設が使いたいとなれば,ほかの施設もたくさんありますので,そこを使うこともできると思いますので。 それからもう1つ,今度3つの就業改善センターは,市長の公約の中で,公民館分館として整備していくという施設ですので,取り上げてみました。 江川が一番新しい。上山川も,江川も,絹川も耐用年数がとっくに過ぎております。老朽化が進んでいるという。施設の修繕や更新に当たっては,近隣の施設,機能の集約化,施設の複合化の検討も行い,見通しも行っていくと書いてありますが,上山川の施設は,結城廃寺の跡地にひっかかるので,寄せるか,建て直しになるのかなと思っています。絹川の施設は,老朽化が進み,修理,改修が必要となると思います。もしかしたら,建て直ししなくちゃいけないのかなと思ったりしております。 3つの施設は,貸し部屋なので,収入があるんですね。絹川も,上山川も,江川もネットコストは結構高くなっております。それで,利用人数が,7,000人から8,000人利用しているということなので,地域にはなくてはならないものだと思いますので,今後,個別施設計画では,対策期限,優先ランクなどを今度書き込んでいくんでしょうから,利用度とコストに加えて,対策期限と優先ランクを加えていくのですから,残していかねばならない施設は,今からでも十分に修理などを行い,長寿命化を図っていく必要があると思われます。 それでは,あと,跡地利用については要望にさせていただきます。新しくできた市役所の開庁までに,この跡地のことを何とか取りまとめるという,うれしいお話がありましたので,どうぞよろしくお願いいたします。 3回目は,要望にさせていただきます。 答弁によれば,現庁舎が,建物及び附帯設備の老朽化が顕著になっているようですが,私は,手を入れて改修して,あとの施設に利用できるのかと簡単に思っていました。今ある施設のどこを解体し,どこを残して使えるのかと。公民館の足りないところをこの施設で補うことができないのかなとも思っていました。 現庁舎跡で検討すべき施設は,福祉,コミュニティ,歴史・観光施設,出張所が挙げられていますが,現庁舎は事務所として建築されているので,他の目的で用途変更する場合は,耐震,防火など,現在としては別の制限に対応する必要があり,改修費が必要となると答弁を受けました。多額の改修費をかけなくても,施設として利用できる方法は考えられないのか。2つの施設の中でも西庁舎は比較的新しいので,利用可能なのか。ただ,道路を挟んで立地条件はあまりよくないと思います。改修費用がたくさんかかり難しいときは,全てを除却して,公共施設等総合管理計画との整合性を図った上で集約化を図り,複合施設をつくり,希望に応えるのか。大きな建物でなければ大丈夫なのか。 いろいろな視点から考えていく必要があることがわかりました。北側の駐車場は,プロに売却して住宅建設をしてもらう方法もあると思います。北西に大きな道路ができると県の発表がありましたが,何十年先のことかわかりませんが,条件の1つとして考えられます。北のまちの活性化,利便性を考えると,市役所跡地の利用は重要な案件だと思いますので,これからもしっかりとまちづくりに頑張ってもらいたいと思います。 それから,3つ目は,先ほど私,ちょっと教育のほうで忘れちゃいましたが,一問一答ではないので,答えていただければと思います。2回目の質問にちょっと漏れてしまったんですね。すみません。 30年度に施工予定をしたトイレ,洋式のほうに,今後,予算どおりに施工できるのかどうか。エアコンが先行したので,予算面で大丈夫なのかどうか,お聞かせください。 それから,トイレの進捗状況も,わかれば教えてください。 それから,城南小学校の増築も間違いなくできるのかどうか。 それから,30年予算に計上したものは間違いなくできるのかどうか。 学校の学習環境整備は立ちどまることなく,学校施設の長寿命化を図る計画を実施してもらいたい。よろしくお願いいたします。後になりましたが,もし大丈夫なら,お答えいただきたいと思います。 3回目のこの旧公民館の除却についてというのをやらせていただきます。これは,さっきちょっと漏れちゃったんですけど,公共施設等総合管理計画の3回目の質問に充てさせてください。 ○議長(秋元昇君) ちょっと質問者に申し上げます。先ほどの質問は,通告にございませんので,ちょっと答弁が難しいかと思います。 ◆11番(稲葉里子さん) 教育委員会のですか。 ○議長(秋元昇君) はい。 ◆11番(稲葉里子さん) 教育委員会の質問。 ○議長(秋元昇君) はい。 ◆11番(稲葉里子さん) あっ,そうですか。じゃあ,結構です。 じゃあ,公民館の除却について伺います。旧公民館の除却はどういう予定になっているのか,お聞きしたいと思います。 私は,30年度,議員の予算要望書も公民館の除却予算を申請しております。使用停止になってから2年近くたちました。今は倉庫として使われているのかわかりませんが,人の出入り禁止された建物は,日に日に悲惨な建物になってきています。「負の遺産として,いつまでも残しておくの」と市民の方が心配をしています。「いつ壊すのか」「早く壊してくれ」と言っている市民も大勢います。アスベストがあるので,除却するのが大変なんだ。危険でもある。壊す費用についても,どのくらいなのかわかっていない。30年に壊すための予算が出たと思いますが,それを後回しにして,30と31年度の事業を1つにして施工すれば安くなるということなので,31年度に後回しになっております。 旧公民館の解体撤去工事実施について,できれば詳しくお話をください。 公民館の解体撤去工事は,公共施設等総合管理計画に基づく解体撤去になりますので,地方財政措置があると思います。公共施設等適正管理推進事業債を活用することができるのですか。そのほか,その充当率はどのぐらいなのか,教えてください。 公共施設等適正管理推進事業債の使える年度はいつまでなのか,それもお願いします。 事業の使用年度まで待たなくても,一日も早く公民館の除却を実行していただきたいと思います。強い地震が北海道でも起きています。それから,昨日の朝ですか,結城でもちょっと軽い地震がありました。強い地震が起きたなら,大変なことになりかねません。よろしくお願いいたします。 これで3回目の質問は終わります。よろしくお願いします。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 総務行政,公共施設等総合管理計画についてのうち,旧公民館の除却につきましては,教育委員会の所管となりますので,私から答弁させていただきます。 現在使用停止となっている旧公民館の解体撤去工事を実施するに当たりましては,建物の構造及び数量を調査し,解体撤去処分方法等についての設計・積算を行うための実施設計業務委託に加え,建物内に使用されているアスベストの詳細な分析と法令等に基づいた撤去・運搬・処分方法などを検討する必要があります。 昨年度の当初計画では,平成30年度にアスベストの定性・定量調査,31年度に解体撤去実施設計を委託する予定でしたが,専門家に伺ったところ,アスベストの定性・定量調査と解体撤去実施設計をあわせて実施することにより,効率的かつ経済的に業務が遂行できるとの助言をいただいたことから,見直しを行い,31年度に両者をあわせて委託するよう計画を変更いたしました。 また,公民館を解体撤去するためには多額の費用が見込まれることから,31年度に実施する予定の解体撤去実施設計により算出される概算工事費を踏まえ,市全体の予算を考慮した上で,公共施設等適正管理推進事業債の対象期限である33年度までに解体撤去工事が実施できるよう進めてまいります。 なお,公共施設等総合管理計画に基づく解体撤去となりますので,充当率が90%である公共施設等適正管理推進事業債を活用し,財政負担の平準化を図ってまいりたいと考えております。 次に,解体撤去後の跡地利用につきましては,公園,駐車場,イベント広場など多種多様な活用方法が考えられますので,今後,市民や議員の皆様方から広くご意見をいただき,さまざまな方向性を踏まえながら,市全体で慎重に検討してまいりたいと考えております。 続きまして,教育行政,公立小・中学校の施設整備についてのうち,学習環境の整備についてでございますが,今年の猛暑を考慮し,エアコン整備事業を前倒しし,本年度から事業に着手することとなりましたが,平成30年度予算に計上されております上山川小学校,江川北小学校,江川南小学校のトイレ改修工事及び城南小学校南校舎増築工事は,予定どおり整備を進めてまいります。 具体的には,城南小学校南校舎増築工事は,今月中に契約を締結する予定となっており,小学校トイレ改修工事も,間もなく契約手続に入る段階となっております。 ○議長(秋元昇君) 稲葉里子さんに申し上げます。先ほど2回目の通告に入っていなかったけど,3回目にありましたので,ご答弁申し上げたいと思うんですが。失礼をいたしました。 ◆11番(稲葉里子さん) いえいえ。まだ──いいですか,ちょっと。3回目で終わっちゃったんですけど,時間が3分55秒ありますので,市長の所見をいただいているように話がしてありますので,もし差し支えなければ伺いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(秋元昇君) 市長 前場文夫君。  〔市長 前場文夫君登壇〕 ◎市長(前場文夫君) 私への質問要旨でございますが,公共施設等総合管理計画についてということでよろしいでしょうかね。 ◆11番(稲葉里子さん) はい。 ◎市長(前場文夫君) 今後,より実効性の高い個別施設計画を策定し,施設の除却や長寿命化などの対策を反映した場合の効果額を明確にし,財政負担の軽減,平準化を図った上で,本市の公共施設等の適正配置と持続可能な行財政運営に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(秋元昇君) 以上で11番 稲葉里子さんの質問は終了いたしました。 休憩いたします。  午前10時59分 休憩 ――――――――――――――――――――  午前11時10分 再開 ○議長(秋元昇君) 再開いたします。 次に,18番 平塚 明君の質問を許可いたします。18番 平塚 明君。  〔18番 平塚 明君登壇〕 ◆18番(平塚明君) 議長より発言の許可がありましたので,一般質問を行いたいと思います。 今年の夏は大変な暑さでしたし,酷暑の夏でした。そのさなかに市内の中学校・小学校の教室へのエアコンの整備が持ち上がり,多くの市町村で緊急にエアコンの設置の取り組みがなされていましたが,結城市でも緊急に市内小・中学校の全教室への来年の夏前に設置することになりまして,よかったと思います。ぜひ万全を期してお願いいたします。 また,今議会,平成30年第3回の議会から,一般質問に一問一答方式が取り入れられました。議会も,わかりやすい議論をするために,常に工夫と改善に努めておりますことは大切なことであります。私が今回の一般質問で一問一答方式による質問を行いますが,議長はじめ執行部の皆様のご協力をお願いいたします。 それでは,質問に入ります。 総務行政について,費用対効果について。 8月1日の結城市議会広報紙を読まれた方から電話をいただきました。結城市の公共事業の優先順位を決定する手段に費用対効果を用いていることは,初めて知ったということです。費用対効果は,商品を開発・販売する上で,費用をかけたことによって,どの程度の効果があるかに用いられるとの話をされました。公共事業は市民の皆さんの大切な税金で賄われておりますので,1円たりとも無駄遣いをすることなく,市民の皆さんの血税を使わせていただくことが大切であるということは言うまでもありません。これまでの全ての事業採択の際に,費用対効果をもとに事業採択をされてきたことを評価する意味でも,事業ごとの費用対効果について広報結城などで市民に知らせることは大切であり,公表する責任もあると言われました。 結城市の公共事業で事業の優先順位を決定する手段に費用対効果を用いているならば,事業ごとの費用対効果を公表すべきでありますし,要望しながら後回しにされている理由が明確になり,費用対効果は,公開あるいは公表すべきであると思いますが,いかがでしょうか。よろしくお願いします。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 平塚議員のご質問にお答えしたいと思います。 市が行う公共事業において,限られた予算の中で,より効果的な事業を実施するために,緊急性や必要性に応じて優先順位を決定することはございますが,今まで費用対効果という面から決定した経緯はございません。 なお,費用対効果について広く公表すべきということでございますが,これからにつきましては,費用対効果等,いろいろ算定した場合については,市報,市ホームページ等に掲載して市民に向けて広くお知らせしていくつもりでございますので,よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 2回目ですけども,行政改革で費用対効果についての算出方法はどのように出すのか,あるいは行政改革における成果の算出方法はどうされているのかについて伺います。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 本市の行政改革において費用対効果としての算出はしておりませんが,行政改革における成果等を数値化することは,不断の改革を推進していく上で非常に有意義なことであると考えております。 今後は,市民目線に立った行政改革の見える化を図るため,到達目標や実績等を市民満足度の視点から数値化し,それを評価していく手法について調査・研究してまいりたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 続きまして,産業行政について,農地の耕作放棄地と農道の管理についてを伺います。 県道矢畑・横倉新田線バイパスから旧県道周辺,作の谷付近は,一帯が葦でいっぱいになって荒れておりますが,結城市内で耕作放棄地はどれくらいあるのかをまずお聞きしたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 産業経済部長 川辺正彦君。  〔産業経済部長 川辺正彦君登壇〕 ◎産業経済部長(川辺正彦君) 市内の耕作放棄地の面積についてでございますが,まず,耕作放棄地についてご説明させていただきます。 毎年,農地の利用状況,荒廃の程度など農地の実情を把握することが必要なため,農業委員会と市地域耕作放棄地対策協議会が調査を行い,次のとおり分類しております。 1つとしましては,荒廃農地調査としまして,通常の農作業では作物の栽培が客観的に不可能と判断する農地のうち,基盤整備等の実施により再生利用が可能な農地をA分類とし,森林の様相を呈しているなど再生利用が不可能と見込まれる農地をB分類としております。 2つ目としましては,農地の利用状況調査としまして,現に耕作の目的に供されず,引き続き耕作の目的に供されないと見込まれる農地を1号遊休農地とし,農業上の利用の程度が周辺の農地と比較して著しく劣っていると認められる農地を2号遊休農地としております。 調査名は異なりますが,荒廃農地調査のA分類と利用状況調査の1号遊休農地は同じ荒廃状況を示すものでございます。 続きまして,本市における荒廃農地の面積についてでありますが,平成29年度の調査結果でお答えさせていただきます。 本市における全農地の面積が3,654ヘクタールに対し,調査により再生可能な荒廃農地,A分類または1号遊休農地と判断した農地は89.8ヘクタール,利用の程度が周辺農地と比較して著しく劣っている2号遊休農地と判断した農地は6ヘクタール,再生が不可能と見込まれる農地,B分類と判断した農地はございませんでした。 したがいまして,本市における荒廃農地面積は95.8ヘクタールとなり,全農地に対し,2.6%でございます。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 耕作放棄地について,今,伺っておりますけども,先ほど申し上げました作の谷地区の水田,葦が2メートルも伸びている。作の谷の付近を含めた耕作放棄地の現状のうち,耕作ができなくなっている農地の対策はどうしているのかについて伺いたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 産業経済部長 川辺正彦君。  〔産業経済部長 川辺正彦君登壇〕 ◎産業経済部長(川辺正彦君) 耕作できなくなった農地の対策についてでございますが,市農業委員会では,荒廃農地の所有者に対し,利用意向調査を実施し,農地を貸したい方を茨城県農地中間管理機構へ情報提供しており,また,農地利用の集積・集約化を推進するため,平成30年度より3年間で市内農地の全筆の実態調査を実施し,解消に取り組んでいくこととしております。 農政課では,耕作放棄地再生利用緊急対策交付金を認定農業者が活用し,平成23年度から29年度までに農業者9人が延べ3.8ヘクタールの荒廃農地の再生に取り組んでおります。 平成31年度からは,事業名が変わりまして,荒廃農地等利活用促進交付金による荒廃農地の解消に取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 耕作放棄地などを対策する部署は,農政課と農業委員会が所管しているということですけども,耕作放棄地を解消させるための担当部署については,どちらが優先なのかについてはどうなのか,お聞きします。 ○議長(秋元昇君) 産業経済部長 川辺正彦君。  〔産業経済部長 川辺正彦君登壇〕 ◎産業経済部長(川辺正彦君) 耕作放棄地解消の取り組みでございますが,農業委員会は,農業委員,農地利用最適化推進委員により農地パトロールなどを実施し,耕作放棄地の発生防止や解消にソフト面で取り組み,農政課は,再生可能な農地で担い手が再生作業に一定金額以上かかる場合,ハード事業であります補助事業を実施しております。農業委員会,農政課,それぞれの果たす役割があり,耕作放棄地の解消のため,連携しながら取り組んでおります。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 続いて,農道の現状についてを伺います。 農道の現状についてのうち,作の谷地区の現状についてをお伺いいたします。 作の谷地区の県道矢畑・横倉新田線の旧道から北側に伸びる農道両側の耕作放棄地の水田があり,そこに2メートル以上の葦が農道まで繁茂していることから,車で通行することができない状態でありましたが,最近,農道部分の葦が伐採されております。その経緯についてを伺います。 また,同じ場所では,砂利が敷かれている場所に道路を横断する溝が掘られております。通行に危険があるのではないかと考えられますので,今後どのように対処するのかについてを伺います。 ○議長(秋元昇君) 都市建設部長 小野澤利光君。  〔都市建設部長 小野澤利光君登壇〕 ◎都市建設部長(小野澤利光君) 作の谷地区の現状についてでございますが,旧県道矢畑・横倉新田線北側の作の谷上成地区の水田地帯は,耕作放棄地が比較的多い場所であり,例年,農家組合による火入れにより,葦を処分しているところでございます。 平塚議員からご質問のあった農道は,市道0108号線の一部であり,本年6月下旬に地元から道路部分の葦の伐採の要望があったため,8月上旬に道路部分120メートルにわたり葦の伐採を行い,車などが通行できるようにいたしました。 次に,道路を横断している溝でございますが,平成29年6月に,道路上に水が冠水し,通行に支障を来しているとの相談があったため,道路に砂利を敷くとともに,道路上に水がたまらないように応急処置として,道路を横断する溝を設置して,水を流すようにしたものでございます。 なお,道路上に水がたまる原因は,もともとは道路を横断する水田の排水用の管が埋設されていたものが,両側の水田の耕作が放棄され,管理がなされなくなっていることから管が詰まってしまい,水が道路上にあふれ出ているものと考えられます。 なお,本年度も道路のぬかるみの解消について地元から砂利敷きの相談を受けており,対応を検討しているところでございますが,道路両側の耕作放棄地を解消しなければ根本的な解決は難しい状況でございます。 したがいまして,現時点におきましては,新たな水の流れを確保しながら,道路上の溝は埋めて,ぬかるみを解消できるよう対応してまいります。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 農道の現状についてのうち,市道及び農道の管理についてを伺います。 まず初めに,先ごろ北茂呂地区の道路を通行中の消防署の消防自動車の横転事故が発生しました。その原因は,道路の管理上の問題と関係があるのかどうかについて伺います。 次に,市道及び農道の管理について,日常の管理や点検方法,また,道路がより使いやすくなるような施策などを行っているのかについてを伺います。 ○議長(秋元昇君) 都市建設部長 小野澤利光君。  〔都市建設部長 小野澤利光君登壇〕 ◎都市建設部長(小野澤利光君) 市道及び農道の管理方法についてお答えいたします。 まず,先日,北南茂呂で発生しました消防車の横転事故でございますが,こちらは,民地から道路に越境した樹木を避けて通行しようとした際に,のり面が崩れ,横転したものであります。 この箇所につきましては,樹木の越境を確認したため,地権者に伐採の依頼をした場所でございます。 次に,市道及び農道の管理についてですが,結城市で管理しております市道は,実延長約830キロメートルあります。道路の異常につきましては,発見が遅れると重大な事故を引き起こす原因となることから,早期発見・修繕が求められます。本市では,職員による定期的なパトロールを実施し,道路の点検を行っております。 しかしながら,職員のパトロールのみでは,市内全域の状況を把握するには限界があります。そのため,本年度より,市のホームページ上に「道路及び道路構造物に関する情報提供」というコーナーを設け,市民の皆様より道路の異常などの情報提供を求めております。これらの情報に対して,一つ一つ迅速に対応していき,より使いやすい道路として整備していきたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) ただいま答弁の中で,今年度より市ホームページ上に「道路及び道路構造物に関する情報提供」というコーナーを設けられたと答弁されましたが,もし──簡単で結構ですけども,その利用の仕方についてを大枠でご説明いただければというふうに思います。 ○議長(秋元昇君) 都市建設部長 小野澤利光君。  〔都市建設部長 小野澤利光君登壇〕 ◎都市建設部長(小野澤利光君) ホームページからの情報提供の手順についてお答えいたします。 まず,パソコンやスマートフォン等で結城市のホームページにアクセスしていただきます。パソコンですと,ページ左側が「暮らしの情報」,右側が「観光情報」となっております。ここで左側の「暮らしの情報」をクリックしていただくと,ページ右上部に「道路及び道路構造物に関する情報コーナー」というバナーが出てきます。スマートフォンですと,最初から「暮らしの情報」のページに移動し,こちらは,ページ下段に同じバナーが出てきます。そちらをクリックしていただきますと,道路の破損箇所,破損の内容等,入力画面が出てきますので,必要事項を入力していただき,「入力内容を確認する」というボタンをクリックしていただきますと,入力した内容が出てきます。内容を確認していただき,間違いがなければ,「上記の内容で送信する」というボタンをクリックしていただくと,土木課にメールが届くようになっております。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 続きまして,お尋ねいたします。 作の谷地区から旧バイエルの南側,矢畑・横倉新田線県道バイパスの開通で,この地域が,立地がよいところという印象でございます。しかし,耕作地としては大変なところになってしまっております。土地の基盤整備を進めながら,有効利用を考えていくべきではないかと思いますが,どうでしょうか。 ○議長(秋元昇君) 産業経済部長 川辺正彦君。  〔産業経済部長 川辺正彦君登壇〕 ◎産業経済部長(川辺正彦君) 今後の取り組みについてでございますが,作の谷付近は農地が集団的に存在するところでございます。農地の再生といたしましては,圃場整備事業が最も有効な手段と考えますが,地権者等の申請,同意,費用負担も発生いたしますので,事業の実施までには期間を要することが想定されます。 また,同じような圃場整備をする事業としまして,農地中間管理機構関連農地整備事業がございます。こちらは,事業の実施区域を10ヘクタール以上のまとまりとし,事業の対象となる全ての農地につきまして,土地の所有者が農地中間管理機構に15年以上にわたり貸し付けが行われることが条件となります。土地所有者の申請,同意,費用負担がなく,茨城県が圃場の区画整理事業を実施するものでございます。 いずれにしましても,地権者の理解と協力が最優先となります。 今後は,関係各課連携しまして,荒廃農地の解消に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 続いて,ご質問をいたします。 市長にお尋ねしたいんですけども,この作の谷地区周辺は,県道矢畑・横倉新田線の開通で新国道4号へのアクセスは非常に便利になりました。どのような形かで工業団地の整備箇所としての考えはあるのかについてを伺いたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 市長 前場文夫君。  〔市長 前場文夫君登壇〕 ◎市長(前場文夫君) 現在進行しております上山川北部地区を進めていく中で,新たな工業団地整備の検討をする場合には,経済情勢,立地条件,費用,法令,地権者の同意などを踏まえて検討していく必要があろうかと思います。 上山川北部地区につきましては,半分が工業団地として認められないというふうな状況がございましたので,これについても地権者の皆さんに大変申しわけなく思っています。まず,ここができるかどうかを検討させていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 続きまして,都市建設行政について,市道5234号線についてを伺いたいと思います。 市道整備に関して,さきの議会で「費用対効果を含めて」という答弁がありましたが,市道5234号線の整備促進に対しまして,費用対効果の具体的な数値をどう算出しているのかを伺いたいと思います。
    ○議長(秋元昇君) 都市建設部長 小野澤利光君。  〔都市建設部長 小野澤利光君登壇〕 ◎都市建設部長(小野澤利光君) 都市建設行政,市道5234号線についてのうち,費用対効果の具体的な数値の算出についてでございますが,道路事業における費用対効果は,国土交通省道路局,都市局が策定した「費用便益分析マニュアル」などに基づき算出するものと考えております。 そのマニュアルによりますと,一定期間の便益額,費用額を算定し,道路整備に費用の増分と便益の増分を比較するものとなっており,費用便益比,いわゆるコスト分の経済効果を算出するものでございます。 この費用便益比とは,投入された経費に対して,どれだけ経済効果が見込めるかを数字であらわしたものになります。 しかしながら,便益の算定式が複雑なことや公平・客観的に検証する必要があり,外部に業務委託を発注することになるため,具体的な数値は算出しておりません。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 市道の整備費用は簡単に算出できると思われますが,効果については,どのように算出するのかについてを伺いたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 都市建設部長 小野澤利光君。  〔都市建設部長 小野澤利光君登壇〕 ◎都市建設部長(小野澤利光君) 市道5234号線及び0226号線は,平成10年度より事業に入り,13年度から道路改良工事に着手し,21年度には,前新田地内から江川出張所北側交差点までの区間2.2キロメートルが完成しております。 この交差点から主要地方道明野・間々田線までの残り600メートルの整備につきましては,平成22年度から23年度にかけて,本路線の雨水流末排水を施工し,完成しております。 整備区間2.2キロメールにおける現在までの費用の総額でございますが,約3億5,000万円となっております。 整備後の効果としましては,走行時間の短縮や走行経費の減少,さらには走行快適性などの向上が見られております。 これらの効果を費用便益分析マニュアルなどの算定式に当てはめ,貨幣換算するものでございます。 また,整備済みの前新田地内から江川出張所北側交差点,そこから西へ市道5235号線,JA北つくば集出荷場を通り,県道結城・野田線を結ぶアクセス道路として利用されており,一定の成果があると考えられます。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 市道5234号線は,通学路でもありますし,JA北つくば集出荷場にも,江川出張所,あるいは多目的集会施設にも通じておりますが,子供の通学時の危険度や農産物の出荷の際の荷傷み防止及び時間短縮については,効果として便益に加味されないのかについてを伺いたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 都市建設部長 小野澤利光君。  〔都市建設部長 小野澤利光君登壇〕 ◎都市建設部長(小野澤利光君) 費用便益比の便益の算定の中で,走行時間短縮便益,走行経費減少便益,交通事故減少便益の3つの便益が加味されることになります。 初めに,走行時間短縮便益とは,道路整備の有無における走行費用の差を算定すること。次に,走行経費減少便益とは,道路整備の有無における走行経費の差を算定すること。次に,交通事故減少便益とは,道路整備の有無における交通事故損失額の差を算定することになります。3つの便益を貨幣換算し,費用便益比を算出するものでございます。 平塚議員ご指摘のとおり,子供の通学時の危険度は交通事故減少便益に,時間短縮は走行時間短縮便益に該当になります。また,農産物出荷の際の荷傷み防止は,出荷の効率向上により農産業の振興に寄与できるため,先ほどの便益のような算定方法とは別に換算する必要があるかと考えております。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 都市建設行政のうち,最後のお尋ねでございますけども,費用対効果は,費用の投下をやめると成果が出なくなることに使用される。投資効果は,将来得ることの利益に期待して投資をする。市道5234号線の整備など,道路整備は投資効果として考えていくべきというふうに思いますが,いかがでしょうか。 ○議長(秋元昇君) 都市建設部長 小野澤利光君。  〔都市建設部長 小野澤利光君登壇〕 ◎都市建設部長(小野澤利光君) 投資効果についてでございますが,現在,道路整備要望等及び舗装補修の要望等は毎年増加傾向にあり,限られた予算の中で,事業の緊急性・必要性を検討しながら整備しているところでございます。 このような状況の中,今後も維持補修などに多大な予算が必要となることから,財政状況は厳しい状況になることが予想されます。 未整備区間を含め,道路整備事業の投資対効果を検討し,効果的・効率的な道路整備に努め,生活利便性を向上させる道路整備事業を推進してまいります。 今後も,長期的な視点に立ち,道路の使用状況,劣化状況,事業の必要性などを含め,総合的な判断をしながら検討してまいりたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 総務行政,産業行政,都市建設行政についてお尋ねをいたしまして,ご答弁大変ありがとうございました。時間の配分を心配したんですけども,何とか時間内に入りそうだというふうに思いまして,ご協力ありがとうございます。 最後に,教育行政についてを伺います。 学校設備と通学路の安全について,ブロック塀の緊急点検について。 大阪北部の地震で,高槻市の小学校4年生の三宅璃奈さんが,ブロック塀の下敷きになり死亡する痛ましい事故となっておりました。 結城市でも,すぐ調査をされて,危険ブロック塀があったとのことでしたが,保育所,小・中学校,集会施設などのブロック塀緊急点検を行ったその日時,対象施設の内訳と件数についてを伺いたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 教育行政,学校設備と通学路の安全についてのうち,ブロック塀の緊急点検についてでございますが,去る6月18日に発生した大阪北部地震により,学校プールのブロック塀が倒壊し,下敷きとなった女子児童が死亡した事故を受け,翌日の6月19日に学校敷地内におけるブロック塀の有無の確認と緊急点検を実施いたしました。 確認の結果,結城中学校において,プールの北側及び西側にブロック塀が,テニスコートの南側に同じくブロック塀が確認されました。また,城西小学校のグラウンドにブロック製の投てき板1カ所が設置されていることも確認され,合計で3カ所のブロック塀が確認されました。 そこで,同日,19日に緊急点検を実施いたしました。 なお,学校施設以外の保育所や集会施設には,ブロック塀は設置されておりませんでした。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 2回目のお尋ねでございます。 緊急点検の結果,危険と判断された施設名,判定何日後に廃止したのかについてを伺いたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 学校施設内に設置されていたブロック塀を緊急点検した結果,結城中学校のプール北側及び西側のブロック塀,テニスコート南側のブロック塀,城西小学校グラウンドのブロック製投てき板につきましては,いずれも建築基準法の基準を満足していないことから,危険であると判断いたしました。 また,危険と判断いたしましたブロック塀や投てき板につきましては,倒壊により一般の歩行者に危険を及ぼすおそれがある結城中学校プール北西部の角及びテニスコート南側のブロック塀は,危険と判断した日から13日後の7月2日に撤去に着手し,7日には撤去は完了いたしました。さらに,残りのブロック塀やブロック製投てき板につきましても,夏休み期間中に撤去いたしました。 ブロック塀を撤去するまでの間は,倒壊により影響を及ぼす範囲を,ロープ,立入防止柵,注意看板などにより立入禁止とする安全対策を行ってまいりました。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 今回の緊急点検で通学路のブロック塀の点検を行ったか,通学路の点検を行ったかどうかをお聞きしたいと思います。また,その結果,危険箇所と判断された場合,どう対処されたのかについても伺いたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 通学路に設置されているブロック塀につきましては,登下校時の児童生徒の目による点検及び教職員による点検を実施するとともに,保護者や地域の皆様方から情報提供をしていただきました。 その結果,14カ所のブロック塀が危険ではないかと判断されたことから,地震時における注意喚起の指導,通学路の変更や反対側の通行などの対策を講じてまいりました。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 続いて,ご質問をしたいと思います。 通学路に面して,個人宅のブロック塀の,建築基準法に適さないブロック塀の指導は可能なのかについてはどうなのかについて伺いたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 都市建設部長 小野澤利光君。  〔都市建設部長 小野澤利光君登壇〕 ◎都市建設部長(小野澤利光君) ブロック塀の緊急点検についてのうち,個人のブロック塀について,建築基準法に適さないブロック塀に対する指導などについてでございますが,平成30年6月22日に,市町村宛てに茨城県より「コンクリートブロック塀等に係る安全性について」の通知がございました。その通知には,平成30年6月21日に国土交通省住宅局が作成した「ブロック塀の点検のチェックポイント」というコンクリートブロック塀が基準を満たしているかを一般の方にも簡単に診断できる点検様式が公表され,7月11日に「コンクリートブロック塀等の安全点検」という題名で結城市のホームページに掲載しております。 基本的に個人で設置したコンクリートブロック塀の管理については,個人の責任において対応をお願いしております。 ホームページの掲載内容には,国土交通省住宅局からの通知内容も考慮し,コンクリートブロック塀の所有者の方に対して,必要な安全が確保されているか,点検をお願いするとともに,点検の結果,危険性が確認された場合には,通行者への注意喚起表示や補強・撤去等にご協力をお願いする内容となっております。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 個人のブロック塀の撤去・改修に伴う助成制度など,国,県,あるいは結城市単独の助成制度についてはどうなのかについてを伺いたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 都市建設部長 小野澤利光君。  〔都市建設部長 小野澤利光君登壇〕 ◎都市建設部長(小野澤利光君) ブロック塀の緊急点検についてのうち,個人管理のコンクリートブロック塀の撤去・改修に伴う助成制度についてでございますが,現在,本市における助成制度はございませんが,平成30年7月11日に,県建築指導課より「コンクリートブロック塀等の撤去に係る補助制度」について通知がございました。 社会資本整備総合交付金の基幹事業の中の効果促進事業──効果促進事業とは,事業主体において,基幹事業と一体となってその効果を高めるために必要な事業でありますが,この効果促進事業及び防災安全交付金の基幹事業の中の効果促進事業の中で,ブロック塀撤去等の事業が可能となっておりますが,国費を受けて補助事業を実施する場合には,事前に県担当部局との協議・調整が必要となっております。 また,国庫補助金を受ける場合には,建築基準法違反であるブロック塀の撤去等については補助対象とはならず,建築基準法違反であることが不確かなものについては補助対象とすることを妨げないとありますが,判断が難しく,担当部局とのヒアリングや協議等を図り判断する必要がございます。 なお,平成30年6月28日に,県内でブロック塀の撤去等における助成制度を行っているかを各市町村にアンケート調査を行った結果,県内の市町村でブロック塀撤去などに対する補助制度を行っている市町村は,現在のところございません。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) お尋ねいたします。 通学路の危険除去の観点から,通学路に面した空き家の現状についてを伺います。どのような状況になっているかについてをお尋ねしたいと思います。 以上です。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 通学路に面した空き家の現状についてでございますが,平成30年7月末現在,市内全域で288戸の空き家がございます。内訳といたしましては,管理されているAランクが46戸,おおむね管理されているBランクが118戸,管理不全と思われるCランクが98戸,管理不全で老朽化が見られる危険なDランクの空き家が26戸でございます。 そのうち,通学路に面した空き家は59戸となっており,内訳といたしましては,管理されているAランクが8戸,おおむね管理されているBランクが28戸,管理不全と思われるCランクが18戸,管理不全で老朽化が見られ危険なDランクが5戸であり,Dランクの空き家につきましては,児童生徒の通学時に注意を要すると思われます。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) 通学路の空き家について,さらに伺いたいと思います。 通学路に面した空き家の点検方法は,どのようにされているのかについてを伺いたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 市民生活部長 本多武司君。  〔市民生活部長 本多武司君登壇〕 ◎市民生活部長(本多武司君) 通学路に面した空き家の点検方法についてでございますが,平成26年度に結城市空き家等の実態調査を行い,当時,市内全域で326戸の空き家を把握しております。この調査後も,市民の方から情報をいただきながら,新たに発生した空き家については,全て現地調査を行い,把握に努めているところでございます。 現地調査では,建物外観の現状を調査するとともに,近隣の方から住んでいた方の情報や児童生徒などの通行状況を含め,聞き取り調査も行い,状況を把握した上で,所有者に対して空き家の適正管理の助言・指導を行っております。 特に通学路を含め,道路に面した空き家のうち,管理不全で老朽化が見られる危険な空き家や市民の方々から苦情が寄せられている物件につきましては,速やかに空き家の管理の改善や解体等を所有者に要請しているところでございます。 助言・指導を行った効果といたしましては,平成28年度に13戸,29年度に12戸,30年度は,7月末現在で6戸の空き家が解体されております。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) ありがとうございました。 空き家の点検等についても,いろいろご苦労されているというふうに思いますし,今のご答弁を聞きますと,何戸かについては改善をお願いしてあったということでございます。 そういう中で,空き家の倒壊など危険個所の対策については,どう対策をしていくのかについて,今,どう対策をするのかについてを伺いたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 市民生活部長 本多武司君。  〔市民生活部長 本多武司君登壇〕 ◎市民生活部長(本多武司君) 倒壊等の危険箇所の対策についてでございますが,引き続き道路に面した管理不全で老朽化が見られる危険な空き家や市民の方々から苦情が寄せられている物件につきましては,対策を講じてまいります。 通学路に面した危険な空き家につきましては,教育委員会と連携を密にして情報の把握に努め,子供たちの安全を確保するため,早期に所有者に対して必要な措置を講じるよう助言・指導を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 18番 平塚 明君。 ◆18番(平塚明君) ありがとうございました。 通告した質問については,ご丁寧なご答弁いただきまして,ありがとうございました。 大阪の21号の台風では大変な被害,そして今朝の北海道の地震も大変な被害でございました。今,通学路のブロック塀についてのお尋ねもしましたが,これは結城市の安心・安全という1つの捉え方としてお尋ねをしたところでございます。自然災害等々についても,お互いに十分注意しながら,市民の安全のために,これからも頑張っていっていただきたいというふうに思います。私も頑張ります。 ありがとうございました。 ○議長(秋元昇君) 以上で18番 平塚 明君の質問は終了いたしました。 休憩いたします。  午前11時59分 休憩 ――――――――――――――――――――  午後 1時10分 再開 ○議長(秋元昇君) 再開いたします。 次に,3番 會澤久男君の質問を許可いたします。3番 會澤久男君。  〔3番 會澤久男君登壇〕 ◆3番(會澤久男君) ただいま議長より発言の許可をいただきましたので,通告に従いまして質問をさせていただきます。 まず,総務部門から,新庁舎建設について質問をいたします。 6月の第2回定例会一般質問で建設工事のスケジュールについて教えていただきました。「5月10日に条件付一般競争入札を公告し,6月4日から6月6日まで入札参加申請期間として,現在,申請を受理している状況でございます」ということでした。その後の状況,建設工事入札の経緯について説明をお願いいたします。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 建設工事入札の経緯についてでございますが,入札の手続から仮契約に至るまでの経緯を申し上げます。 入札を執行しました工事の概要につきましては,鉄骨づくり5階建ての免震構造,床面積1万376.99平米の庁舎棟及び鉄骨づくり2階建て,床面積684.78平米の車庫,事務所,倉庫である附属棟の建築・設備・電気の一式工事であります。 入札参加者につきましては,2者または3者での特定建設工事共同企業体とし,市内に本店を有する建築業者を構成員とすることを条件としまして,5月10日に条件付一般競争入札の公告をいたしました。 6月4日から6日の3日間に入札参加の受け付けをしたところ,安藤ハザマ・小倉特定建設工事共同企業体,戸田・石島・ホシノ特定建設工事共同企業体の2組から入札参加の申請がございました。 去る7月12日に入札を執行したところ,予定価格45億7,000万円に対し,安藤ハザマ・小倉特定建設工事共同企業体の入札額は42億2,3000万円,戸田・石島・ホシノ特定建設工事共同企業体の入札額は44億7,800万円であり,安藤ハザマ・小倉特定建設工事共同企業体が落札率92.41%で落札し,同日付で仮契約をしております。仮契約額につきましては,落札額に消費税を加えた45億6,084万円であります。 ○議長(秋元昇君) 3番 會澤久男君。 ◆3番(會澤久男君) 安藤ハザマ・小倉特定建設工事共同企業体と45億6,084万円で仮契約を結び,その後,手続を踏んで本契約になるところでした。 私は,7月26日,テレビで東京・多摩のビル建設工事現場だという火災の様子を見ました。翌朝の新聞で株式会社安藤・間が施工していたことを知り,大丈夫かなと思いました。 火災事故の後,8月23日の全員協議会の当日,一問一答方式の模擬議会の後,市議会説明会が開かれ,新庁舎建設工事について執行部より説明がありました。その内容とほぼ同じになると思いますが,改めて順を追って質問をいたします。 市のほうに火災の状況報告はいつごろあったのか,教えてください。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 新庁舎建設工事の現在の状況について,落札者からの火災後の状況報告でございますが,安藤ハザマ・小倉特定建設工事共同企業体と本契約に向けた手続を進めていたところ,7月26日,代表構成員の株式会社安藤・間組が元請により施工する民間ビル建設工事現場において火災事故が発生し,作業員5人死亡,43人が負傷し,マスコミ報道でも大きく取り上げられました。 工事発生同日,市では,マスコミ報道により火災事故を把握しまして,株式会社安藤・間に対し,事故の報告を指示したところ,翌日,7月27日,水戸営業所長及び課長が来庁し,市長に事故の報告と結城市及び市民の方々に心配をかけてしまったことへの謝罪がありました。 出火の原因としましては,現在,警察,消防で調査中でありますが,地下3階で鉄骨をバーナーで切断中に飛び散った火花が断熱材に移り,延焼したとのことでございます。 その後,8月1日に株式会社安藤・間本社の取締役常務執行役員をはじめとする4名が来庁し,再度,経過報告と謝罪がありました。 ○議長(秋元昇君) 3番 會澤久男君。 ◆3番(會澤久男君) ありがとうございます。 新庁舎建設工事の落札業者である株式会社安藤・間の意向,考えはどういうことでしたか。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 落札業者の意向,考えにつきましては,新庁舎建設工事に関して,今後の対応について意向を確認したところ,市に対して大変迷惑と心配をおかけしているが,ぜひ契約を締結させていただき,特段の安全対策と徹底した施工管理のもと,新庁舎建設工事を施工させていただきたいとの意向でございました。 8月20日,本社及び支店役員,現場配置予定責任者が来庁され,おわびとお約束の書面により,現場独自の安全衛生施策として,特化した安全衛生管理を実施すること,市民の皆様に対する取り組みとして,市民の皆様に愛される新庁舎づくりを目指すとの本工事への決意が示されております。 ○議長(秋元昇君) 3番 會澤久男君。 ◆3番(會澤久男君) それを受けて,市ではどういう検討をしたんでしょうか。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 市の検討についてでございますが,当該業者が工事を請け負うことの不安感に対して,市民にどのように対応していくか。指名停止措置や各種法令により,このまま契約をすることが可能か。仮契約の解除は可能か。再度公告・入札をする場合,事業費の増加,スケジュールの遅延等,懸念される事項はどのようなものかについて県にも問い合わせ,検討内容を整理いたしました。 ○議長(秋元昇君) 3番 會澤久男君。 ◆3番(會澤久男君) 検討の結果,市の対応,方針について伺います。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 市の対応,方針につきましては,今回の事故を受け,市としての今後の対応を慎重に調査したところ,本件工事事故を要因とする仮契約の解除は,入札・公告要件に違反していないため,市側からの仮契約解除は困難であること。再度公告・入札を執行する場合には,積算単価を見直す必要があり,人件費や鉄骨などの資材単価が上昇しているため,現在の工事内容を執行するには増額の補正予算が必要となること。また,大幅な事業スケジュールの遅延が見込まれることから,今後の市政に与える影響が大きいとの判断により,安藤ハザマ・小倉特定建設工事共同企業体を請負予定者として本契約の手続を進めることとしました。 工事の施工に当たりましては,絶対に事故を起こさないよう徹底した施工管理を約束させ,市としても,工事の安全性確保及び建設工事に対する市民の不安感を払拭することを目的に,工事安全監視委員会を新たに設置し,逐次工事現場の状況を把握しながら,事故のない安全な工事としてまいります。 ○議長(秋元昇君) 3番 會澤久男君。 ◆3番(會澤久男君) 8月23日,以上のような内容の説明の後,質疑応答があり,議員から厳しい意見や指摘,要望が相次いで出されました。そして,昨日,9月5日の議案第53号 工事請負契約の締結についての採決があり,多数の賛成がありました。市議会の議決を得て本契約になったと思いますが,新庁舎建設工事の今後の見通し,スケジュールについて伺います。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 今後のスケジュールでございますが,10月から11月中に近隣住民への工事説明会を行い,11月に工事の起工式を行った後,12月中に仮囲いが設置され,工事着手となる予定であります。約22カ月間の工事期間を設け,平成32年7月31日までに庁舎本体工事が完了する予定であります。その後,情報通信設備工事,什器・備品等の搬入が行われ,平成32年10月ごろの新庁舎移転・開庁を目指しております。 ○議長(秋元昇君) 3番 會澤久男君。 ◆3番(會澤久男君) 一連の経緯がありました。新庁舎建設について市長の考えをお聞かせください。よろしくお願いいたします。 ○議長(秋元昇君) 市長 前場文夫君。  〔市長 前場文夫君登壇〕 ◎市長(前場文夫君) 新庁舎建設につきましては,仮契約者の工事現場において火災事故が発生し,議員の皆さんにも大変心配をおかけすることとなりましたが,本議会において,安藤ハザマ・小倉特定建設工事共同企業体との契約の承認をいただき,新庁舎建設に着手することができたことにつきまして,議員の皆さんに感謝申し上げる次第でございます。 工事に当たりましては,安全対策に万全体制を整え,無事故・無災害に努めさせてまいります。 ○議長(秋元昇君) 3番 會澤久男君。 ◆3番(會澤久男君) ありがとうございました。 それでは,次に公文書・書類などの保存管理について質問をさせていただきます。 公文書については,財務省による公文書の改ざんが新聞やテレビで報道され,国会でも厳しい追及を受けたことは記憶に新しいところです。改ざんは論外にして,後世の人の役に立つような記録は残してほしいと思います。 結城市では,公文書・書類などについての保存管理を規定した決まり,内規はあるのかないのか,お聞かせください。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 公文書・書類等について保存管理を規定した内規の有無についてでございますが,本市における公文書の保存管理に関し,例規として定められているものといたしましては,市長部局等で適用する結城市文書管理規程,教育委員会で適用する結城市教育委員会事務局処務規程及び選挙管理委員会で適用する結城市選挙管理委員会規程がございます。そのほか,職員用の参考資料といたしまして,市の文書事務の手引がございまして,その中で,文書の保存や廃棄につきまして,具体的な手順を規定しているところでございます。 ○議長(秋元昇君) 3番 會澤久男君。 ◆3番(會澤久男君) 決められた保存期間があるならば,どういうものがあるのか。主要な公文書や書類の種別,保存期間について教えてください。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 主要な公文書や書類の種別,保存期間についてでございますが,文書の保存期間につきましては,結城市文書管理規程において,永年──これは永い年ですね。永年,10年,5年,3年または1年の保存期間が規定されているところでございます。 保存期間の適用の一例を申し上げますと,条例や規則・訓令の制定及び改廃に関する文書,市議会の議決・承認・認定・同意等に関する文書,市行政の総合企画・総合調整及び運営に関する基本方針の決定並びに変更に関する文書等は,保存期間が永年と規定されております。 また,市議会に関する文書,重要な事業計画及びその実施に関する文書,法律関係が5年を超える許可・認可・承認等の行政処分に関する文書等は,保存期間が10年と規定されており,告示及び公示に関する文書,予算・収入及び支出に関する文書等は,保存期間が5年と規定されております。このほか,比較的軽易な文書につきましては,保存期間が3年または1年と規定されております。 また,法令により保存年限が定められているものにつきましては,その規定に従い保存することとしており,一例といたしまして,戸籍届け出書類につきましては,その発生年度の翌年から27年保存しております。 ○議長(秋元昇君) 3番 會澤久男君。 ◆3番(會澤久男君) ありがとうございます。 現在の保存文書の中で,最も古いものは,どういうものがありますか。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 現在の保存文書の中で,最も古い文書についてでございますが,文書管理規程において重要書類とされている文書につきましては,永年保存の措置がとられております。その中でも,市議会の議決等に関する文書,条例の制定・改廃に関する文書,決算書といった重要書類につきましては,市制施行からの文書が市庁舎北側にある石蔵に保存してあります。 ○議長(秋元昇君) 3番 會澤久男君。 ◆3番(會澤久男君) 私は,書類や冊子がたまってしまい,困っています。個人でも大変なのに,市役所の場合は膨大な量になると思いますので,収納スペースをどう確保しているのか,現状をお聞かせください。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 収納スペースの確保の現状についてでございますが,現在の収納の状況について申し上げますと,各所属で文書を収受または作成した場合は,各課事務室において2年間保管した後,書庫として使用している市庁舎北側のプレハブ倉庫及び市役所附属庁舎において所定の期間保存いたします。その後,保存期間が満了した文書については,廃棄作業を行い,新たに保存文書を受け入れるため,書庫のスペースを確保していく工程を毎年繰り返しております。しかしながら,行政が行う業務量の増加や業務の多様化に伴い,発生する文書は増加傾向にあり,収納スペース確保に苦慮しております。 平成32年度に開庁を予定している新庁舎で効率的に業務を推進するためには,より適切な文書管理が必要であると考えております。その中でも,保存期間につきましては,これまで以上に発生する個々の文書の重要性を吟味し,その文書に応じた適切な保存期間を設定することや保存期間の遵守等により,市全体での総文書量の削減と適切な公文書管理を目指してまいります。 ○議長(秋元昇君) 3番 會澤久男君。 ◆3番(會澤久男君) 文書量の削減や資料の確認作業時間短縮の面から,文書の電子化は必要だと思いますが,反面,一瞬にデータが消えてしまったり,個人情報が広範囲に漏えいしてしまうなどの心配もあると思います。文書の電子化の現状と取り組みについて伺います。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 文書の電子化の現状と今後の取り組みについてでございますが,第4次結城市行政改革大綱改訂版におきましても,ペーパーレス化の推進は,推進項目として位置づけられていることから,現時点におきましても,会議資料のペーパーレス化に取り組んでいるところでございます。 今後の取り組みといたしましては,電子決裁や文書の電子保存について検討を行い,文書のペーパーレス化を推進することが,総文書量の削減につながる有効な手段であると考えております。 なお,文書の電子化につきましては,データの消失や情報の漏えいなどといったリスクが想定されることから,定期的なデータのバックアップや外部記録媒体への情報の移動の制限などのセキュリティ管理を徹底していく必要があると考えております。 ○議長(秋元昇君) 3番 會澤久男君。 ◆3番(會澤久男君) 関連質問で,公文書・書類ではありませんが,開票後の投票用紙の保存について,どのくらいの期間保存しなければならないという決まりがあるのか,処分はどうしているのか,教えてください。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕
    市長公室長(大武英二君) 開票後の投票用紙の保存についてでございますが,公職選挙法におきまして,「当該選挙に係る議員または長の任期間保存しなければならない」と規定されているところでございます。 また,本市における開票後の投票用紙の処分方法につきましては,ほかの文書と同様に,焼却処分により廃棄を行っております。 ○議長(秋元昇君) 3番 會澤久男君。 ◆3番(會澤久男君) ありがとうございます。 当該選挙に係る議員または長の任期間ということは,市会議員の場合,任期は4年ですから,選挙後4年は開票後の投票用紙を保存しておかなければならないということだと思います。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(秋元昇君) 以上で3番 會澤久男君の質問は終了いたしました。 休憩いたします。  午後1時35分 休憩 ――――――――――――――――――――  午後1時50分 再開 ○議長(秋元昇君) 再開いたします。 次に,6番 佐藤 仁君の質問を許可いたします。6番 佐藤 仁君。  〔6番 佐藤 仁君登壇〕 ◆6番(佐藤仁君) ただいま議長より発言の許可をいただきました。 自然災害と言われるこの日本の中で,本年6月28日,西日本を襲った豪雨で亡くなられた方は225名いらっしゃるというふうに伺っております。そして,一昨日,台風21号が,また同じく西日本を襲いました。11名の方が亡くなられたというふうに言われております。そして,高潮により冠水や連絡橋へのタンカーが突っ込んでしまったという報道は,皆さんも見ていると思うんですけれども,その中で亡くなられた方がいらっしゃいます。 そして,今日未明,3時ぐらいですか,北海道を襲った6度強の地震において,既に2名の方が亡くなられたと。1名が心肺停止だというふうに言われております。本当に亡くなられた方にはご冥福をお祈り申し上げたいというふうに思いますし,被災された方には,お見舞いを申し上げるとともに,一日も早い救急・救援,そして復旧・復興をお祈り申し上げたいと思います。 そして,この第3回の定例会から,今回,この一般質問が,今まで総括質問という形から一問一答方式が導入されました。今後,市民の方にもわかりやすい議会運営が望まれているというふうな状況の中で,議会改革,しっかりと私も取り組んでいきたい,そんな思いであります。 それでは,通告に従いまして一般質問を,一問一答方式において質問をさせていただきます。 今日は,パークゴルフの方々がたくさんおいでになっております。国体のPRでもしているかのようなユニフォームで来ておりますので,しっかりとこのパークゴルフ場について質問していきたい,そんな思いであります。 パークゴルフは,1983年,北海道の幕別町で生まれたというふうに聞いております。当時,幕別町の教育委員会の部長が,社会体育のコミュニティの取り組みということが課題で,何かおもしろいスポーツはないかということで係長と主査に呼びかけたところ,グランドゴルフのクラブとボールを持ってきて,それを教育部長に見せたら,「じゃあ,ゴルフと同じように芝の上で気持ちいい,爽快感があるような,そんな競技にしたいね。そんなことをつくろう」ということで,幕別町の総合運動公園の芝生に穴を掘ろうということで呼びかけて,そこは役所ですから,やっぱり勝手には穴を掘れないと。その管理者がいらっしゃいますからね。その管理者のところに行って,都市計画の係長が呼ばれて,一緒にその公園で穴を掘って,塩ビ管を埋めてスタートしたということがパークゴルフの始まりだというふうに聞いております。 そのパークゴルフはゴルフに本当に似ていて,1ホールは100メートル以内でつくられているわけですけれども,歩いて皆さんがラウンドすると,多分,1ホールぐるっと回ってくる──1ホールというか,18ホールぐるっと回ってくると,かなりの距離が歩くようになって,健康管理にもいいですし,人を元気に,そしてまちを元気に,笑顔が広がるコミュニティスポーツだというふうにパークゴルフは言われております。 そこで,本市では,紬の里結城パークゴルフ場を整備して,愛好者の方が集まり,コミュニティの形成はもちろんのこと,成人週一スポーツ,そして三世代の交流の場,または競技スポーツに技術の研さんへと取り組んでいる方は,多数,増加傾向にあるというふうに言われております。 そこで,本市のパークゴルフ場の変遷について,まず,答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 教育行政,紬の里結城パークゴルフ場についてのうち,本市におけるパークゴルフ場の変遷についてでございますが,平成14年に,誰もが気軽に楽しむことができるスポーツ・レクリエーションの1つとして,パークゴルフ場の普及を図るため,鹿窪運動公園林間広場内に18ホールのコースを整備いたしました。整備後は,多くのパークゴルフ愛好者にご利用をいただいておりましたが,年々,コースの利用者が増加し,林間広場における来園者の安全確保と適切なコース運営が困難になったことから,平成23年度に結城第一高等学校農業実習地跡にパークゴルフ専用施設を建設する計画を決定し,25年に整備工事に着手,26年5月に総事業費1億4,200万円を要した紬の里結城パークゴルフ場が完成し,養生期間を経て,同年10月に開設いたしました。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 今,教育部長のほうから,安全確保のために専用のパークゴルフ場をつくったというふうなことがありました。林間広場でやっていたときに,市民とパークゴルフのボールが接触するだとか,そんな危険性があって,子供が通ったときに,プレー中,一時中断をして,「ちょっとやめろ」ということで中断をしたようなことが多々あって,それで前場市長にご理解をいただいて,専用のパークゴルフ場の新設に至ったというふうに思っております。 そして,もう4年を迎えたということで,そこで,鹿窪運動公園林間広場で行っていた以前と専用パークゴルフ場となった現在では,その利用状況について,どのぐらいの違いがあるのか。利用状況について質問をいたします。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 鹿窪運動公園林間広場を利用していた当時と比較した現在の利用状況についてですが,紬の里結城パークゴルフ場が開設される前年の平成25年度における鹿窪運動公園林間広場内コースの利用者は,年間利用券購入者が286人,1日利用券購入者が1,885人となっており,年間利用券購入者は,受付をせずに自由に利用できる状況となっていたことから,実際の年間延べ利用者数を把握することは困難となっております。 そこで,23年5月及び6月に実施されたパークゴルフ協会の利用者調査の結果により推計しますと,約2万1,820人となります。一方,紬の里結城パークゴルフ場の利用者につきましては,開設年度の26年度は,10月から3月までの半年間で1万3,982人,27年度は2万9,635人,28年度は3万2,958人,29年度は3万4,682人となっており,利用者数は年々増加傾向となっております。 このように,鹿窪運動公園林間広場を利用していた当時と現在のパークゴルフ場の利用者数を比較しますと,約1.6倍となっており,利用者の著しい増加が顕著にあらわれております。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 今,答弁で,3万4,682人,以前は協会の調査で2万1,820人ということで,1.6倍になって,これも年々増加しているという答弁でありました。 ちなみに,結城市パークゴルフ協会の人数の推移なんですけれども,平成14年にこの協会が発足しております。当時,会員数が54名からスタートしております。ちょっとその23年までの数字というのが明確じゃないんですけれども,23年の時点では221名,協会の会員数がいます。29年度,今ちょうどその29年度で進んでいるところなんですけれども,これが29年度の総会のときには233人。だから,23年から約8年ぐらいですか,たっているにもかかわらず,人数は横ばい,ちょっと右肩上がりというふうな状況であります。 そして,実際私も会員でして,当時,8年前に入会したときには,340番目で入会したんですけれども,今,110番ぐらいになっていますので,半分ぐらいは会員から離脱して,新しい会員の方が入っていて,新陳代謝がうまくできて,なおかつ人数は横ばいもしくは右肩上がりの人を有している団体であるというふうな認識でいてもらいたいというふうに思います。 それと,月例会,毎月第2土曜日に今,行われております。協会も17年目を迎えておりますので,今週の土曜日,明日あさっては,第188回の大会が開催されようというふうにしております。参加人数も着実に増えていまして,鹿窪でやっていたころは,100名いくかいかないか。100名いったら,おお,いったなという感じの大会だったんですけれども,今,そこから30%か40%増えておりまして,明日あさって行われる月例188回大会は,140名の参加人数であるというふうに聞いております。 開設当時,パークゴルフ場は芝の養生期間が必要だということで,3月,4月,約2カ月間,芝を休ませて運用しておりました。プレーできないのが2カ月間あったわけですけれども,その養生期間を設定していた時期と設定していない時期,今現在ですね,利用者でどのぐらいの差が出ているのか,その辺,答弁をお願いします。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 通年開場の利用状況と養生のために休場期間を設けた利用状況の差異についてでございますが,コース内芝生の良好な生育を図るため,平成27年3月1日から5月1日までの期間と28年3月15日から4月30日までの期間を養生期間として一時休場しました。その養生期間を設けた年度と通年開場となった29年度の利用状況を比較しますと,一時休場の影響により,年間の利用者数は,27年度が5,047人,28年度が1,724人,それぞれ少なくなっております。 なお,27年度と28年度の差3,323人につきましては,一時休場期間以外の利用者数の増加によるものとなっております。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 今の答弁で確実に人数は増えているというのがわかりました。以前は,やっぱり年間パスポートを購入して2カ月間使えないというと,「1年間使える金額を払っていて,何で2カ月間使えないんだ」という声が出ていたり,「ほかのパークゴルフ場では養生期間なくプレーしているのに,何で結城は養生期間があるのか」という,そんな声が上がっていたんですけれども,今は通年使えるということで,非常にプレーヤーの方も喜んで使っているというふうな現状があるかというふうに思います。芝の状況を見ながら,今後,養生期間を設定するかしないか決めるんだと思うんですけれども,なるべく通年使えるような形で管理していただければというふうに思います。 先ほど1回目の利用状況の質問で,答弁の中に,29年度は3万4,682人というふうな答弁がありましたけれども,その中で,市内利用者,市外利用者,そして県外からの利用状況について答弁をお願いしたいと思います。また,高校生以下の人数についても,わかれば答弁をお願いします。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 市内の利用者と市外利用者及び県外の利用者の状況についてでございますが,平成29年度における利用者数は3万4,682人であり,そのほとんどが年間利用券購入者による利用となっております。 具体的には,年間利用券は260人の方に購入していただき,その延べ利用者数は3万3,266人となり,全体の利用者数に占める割合は約96%となっております。年間利用券購入者のほとんどは結城市民の方で,市外では,小山市民の方が12人,筑西市民の方が1人となっております。 また,1日券利用者は1,416人で,うち市外利用者は487人,県外利用者は117人,高校生以下の利用者は72人となっております。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 利用者の96%が市内だということで答弁がありました。県外が117名ですか。 先日,県外の利用者の中で,都内の方がパークゴルフ場に来て,パークゴルフを楽しんでいったという話がありました。これは協会の方に私も教えてもらったんですけれども,パークゴルフを楽しんだ後に,そのまま鬼怒川かどこか,あっち,温泉のほうに行って,ゆっくり休んで帰ったというお話なんですけれども,本市も観光のまちであるというふうなことも私自身も認識をしておりますので,ぜひともこれは産業行政と教育行政でうまく連携をとっていただいて,観光とパークゴルフみたいなものを結びつけていただければというふうに思います。これも協会の方が,何としても結城にせっかく来たんだから,楽しんでいってもらって,お金を落としてもらって,ゆっくり楽しんで帰ってもらいたいなというその思いから,そんなアイデアも出ているようでございます。 続きまして,平成26年から開場して4年が経過しようとしておりますけれども,これまでの課題と対応策について,どのような取り組みをしてきたのか,答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 開場から現在までの課題と対応策の実施状況についてでございますが,まず,利用者数に対して駐車場が不足していたという課題がございました。その対応策といたしまして,パークゴルフ場北側の結城第一高等学校野球グラウンドの一部を茨城県から無償で借り受け,駐車場として整備するとともに,東側に用地を取得し,第二駐車場を整備いたしました。そのことにより,約50台の駐車スペースを新たに確保することができました。 さらに,各ホールの間が狭く,ボールが隣接ホールに容易に入ってしまうという課題がございました。その対応策といたしまして,ホール間に防球ネットを設置し,隣接するホールへの打ち込みを防止する安全対策を講じてまいりました。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 駐車場が不足して,結城第一高等学校西側と東側に第二駐車場をつくってもらったということがありました。非常にこれも有効的に今,利用させてもらっております。 そして,ホール間の安全策も施してもらったということでした。 そこで,次の質問は,駐車場や管理棟の整備についてですけれども,施設整備において,現在における課題点について答弁をお願いします。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 駐車場や管理棟などの施設整備における課題についてでございますが,駐車場につきましては,第二駐車場の整備や結城第一高等学校野球グラウンドの一部借用により対応してまいりましたので,現在のところは,課題とはなっておりません。しかし,今後の利用者の増加状況によりましては,不足が生じるのではないかと危惧しております。 また,管理棟につきましては,事務室,会議室,トイレが設置されておりますが,利用者のための休憩スペースが少ないことが課題であると考えております。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 駐車場は,最初,第二駐車場を整備したときは,結城第一高等学校グラウンドの西側の駐車場は撤去するようなお話を伺っていたんですけれども,まず,パークゴルフ場内の駐車場にとめて,満車になると第二駐車場にとめて,そこが満車になると,結城第一高等学校グラウンドの西側を今,使わせてもらって,非常に利用者側も満足はしているというふうな状況にあります。 そして,管理棟については,やはり休憩スペースが非常に少ない。今年の夏は非常に暑かったので,「休憩スペースは欲しいな」という声を伺っております。 そこで,駐車場や管理棟について,今後の対応策について答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 駐車場や管理棟などの施設整備における課題に対する対応策についてですが,現在の状況において,利用者のための休憩スペースを確保するため,管理棟を増築することは難しいと考えております。 そこで,今年のような異常気象とも言える猛暑への配慮や熱中症対策として,管理棟の増築を伴わない日陰の創出など,新たな休憩スペースの確保について検討してまいりたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 駐車場と,あと管理棟の施設整備については,了解をいたしました。 続きまして,コース整備についてです。現状における課題,考えられることがあれば答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) コース整備における課題についてですが,コース内芝生の良好な生育の確保と年間を通じた適切な管理及び夏場の避暑対策としての日陰の創出が課題であると考えております。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 今年の4月から非常に丁寧にコース整備がされるようになって,プレーヤーからも,気持ちよく今,プレーができるというような話は伺っております。コース管理が行き届いているという声だと思うんですけれども,何といっても,やはりパークゴルフ場はコース整備が命じゃないかなと思いますので,その対応策,どのように考えているのか,答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) コース整備における課題の対応策についてですが,現在,コース内芝生の良好な生育の確保と年間を通じた適切な管理を図るため,芝刈りや除草,施肥などの年間管理業務の委託のほか,職員による日常的な管理も行っております。特に芝生の傷みの著しい箇所につきましては,芝生の補植や養生スペースを設けて,立ち入りを制限しております。 また,芝生が傷みやすいスタート箇所につきましては,スタート台を移動することにより,使用頻度の平準化を図っております。 今後も,芝生の良好な生育の確保と適切な管理を図るため,さまざまな方法を研究・検証し,最善の管理ができるよう努めてまいります。 次に,避暑対策といたしましては,コース内あずまやのほかに,管理棟前にグリーンカーテンを設置し,休憩スペースを設けるとともに,コース中央にある樹木につきましては,コース内唯一の日陰でもありますので,休憩場所となる木陰を意識した剪定を行っております。 今後は,さらなる日陰の創出と休憩スペース確保のため,さまざまな方法を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) コース整備については,引き続き丁寧な管理をお願いしたいというふうに思います。 先ほどの芝の養生期間の設定については,年間を通して良好な生育の確保をお願いしたいというふうに思います。 あと,避暑対策ですけれども,今年は記録的な猛暑だったということで,よくぞ熱中症にもならずにプレーしているなと。皆さんの顔を見ると,健康そのものの顔をしているので,精神力と体力には本当に感心するところではありますけれども,今後ますます地球の温暖化というのは,そして異常気象というのは予想されているというふうに思いますので,先ほど教育部長からも答弁あったように,水飲み場の追加だとか,あずまやの設置,そして木陰の創出というのは,特にコース内に大きな木があって,思ったよりも剪定がされちゃいまして,日陰の部分がだいぶ少なくなってしまったという,そういった話もありますので,なるべく夏に向けては剪定は控えて,夏が終わったあたりにばっさりいくとか,その辺のことで剪定についてはもうちょっと考えていただければというふうに思います。これは強く要望したいと思います。 次に,現在のコースの混雑状況について,どのようになっているのか,答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 現在の混雑状況についてですが,パークゴルフ愛好者の増加に伴い,日によっては混雑が生じている状況となっております。特に月例会前の数日間などは,プレーヤーが各ホールでスタート待ちをする状況となっております。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 確かに混雑があって,混雑しているから,今日は暑いし,パークゴルフに行くのをやめようかとか,何かそんな方が多々いらっしゃるというふうな話も伺っております。ぜひとも混雑の緩和策,何かあれば,その辺で対応策をお願いしたいというふうに思います。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 混雑緩和の対応策についてですが,現在考えられる方策といたしましては,利用者1人の1日のラウンド回数を制限する方法や年間利用券購入者の1週間または1カ月の利用回数を制限する方法が考えられますが,いずれも利用を制限するものであり,現在の状況においては,利用者の理解と協力を得ることは難しいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 混雑緩和で利用制限をするというのは,多分困難をきわめるというふうなこともあるし,多分今,皆さんの顔がこわばったんじゃないかというふうに思いますけれども,そのようなことは,ぜひとも避けていただきたいというふうに思います。 現在問題となっているのは,やっぱり混雑する,そして芝の生育が悪いなど,パークゴルフ協会でも大きないろんなイベントをやって,いろんな人に参加してもらいたいということで,いろんな考えを持ってやられているんですけれども,やはり混雑ということが考えられるのと,あと,場所がちょっと狭いということがあって,なかなか新たなイベントをこれからやろうとしても,ちょっと厳しい現状があるというふうに感じております。 特に市外とか県外の人が結城のパークゴルフ場に来てパークゴルフをやると,リピーターになかなかつながっていかないというのが今,現状あるみたいなんですね。結城市の方々は,結城市は混んでいるから,じゃあ群馬県の太田市に行こうかとか,栃木県の上三川町に行こうとか,下妻市のパークゴルフ場に行こうとか,筑西市のパークゴルフ場に行こうとか,何かそんな声はよく耳にします。そういった意味で,ほかから来て安心して遊んでもらえるというのも,やっぱりこれは必要なことじゃないかなと思いますので,もっとコース整備──コース整備というか,混雑緩和の何か策というのをぜひ考えていただければというふうに思います。 それで,施設整備,コース整備については,よろしくお願いをしたいと思います。 続きまして,第二駐車場からコース内に入ってくるまでの道路,市道1199号線についてなんですけれども,これは駐車場を通って施設内に入ってきますけれども,道路の整備状況が非常に悪いというふうに言われております。 そこで,この市道1199号線の整備について,どのように考えているのか,答弁をお願いします。 ○議長(秋元昇君) 都市建設部長 小野澤利光君。  〔都市建設部長 小野澤利光君登壇〕 ◎都市建設部長(小野澤利光君) 駐車場からのアプローチ道路である市道1199号線については,現在,一部未舗装部分があり,草が生えて歩行の妨げになっている箇所や道路の路肩付近の傾斜がきつく,歩きづらくなっている状況であります。 市としましては,道路の一部未舗装部分をアスファルト舗装にすることで,草が生えることを防止し,歩行の妨げになることを解消したいと考えております。 あわせて,道路の路肩付近の傾斜がきついところにつきましては,可能な限り傾斜をなだらかにするような舗装補修を行うことで,歩行者の歩きづらさを解消したいと考えております。 また,道路と近接地に高低差があることから,歩行者が通行する際,道路から転落し,けがをするおそれがあるため,道路の路肩部分に転落防止柵を設置し,危険防止を図りたいと考えております。 なお,当パークゴルフ場は,2019年茨城国体のデモンストレーション競技会場となっており,多くの方が来場されることからも,今後につきましては,より一層周辺道路の安全確保に努めてまいります。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 今,都市建設部長から,アスファルトの未補修部分は補修すると。私もあそこを歩いたんですけど,斜めになって,側溝に落ちそうになっちゃう。そこに転落防止柵を検討してくれるということなので,できるだけ早期に完成できるように,ひとつこれも強く要望していきたいというふうに思います。 次に,今後についてですけれども,協会側からも,1日開放デー,これをぜひともやっていきたいというふうな声が上がっております。1日開放デーに誰もが気軽に楽しめるような開放はできないかと感じておりますので,その市民開放について答弁をお願いします。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) パークゴルフは,子供からお年寄りまで誰もが気軽に楽しめ,適度な運動で,健康増進効果が見込める身近なスポーツです。そこで,毎年10月に行われます結城市スポーツレクリエーション祭においては,無料開放を行っており,昨年度は,120人の方にパークゴルフを楽しんでいただきました。 今後は,パークゴルフ協会の協力をいただき,利用者が比較的少ない日などは,若い世代の方や三世代が一緒に楽しめる企画を立案し,より多くの市民の方にパークゴルフを楽しんでいただけるよう検討してまいりたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 私もスポーツ推進員の一員でして,スポーツレクリエーション祭には主催者側で参加させてもらっております。パークゴルフ協会からもお手伝いいただいて,スポーツレクリエーション祭は,無料開放,そのときはしているということでありまして,できれば,先ほど協会主催の月例会が第2土曜日にあって,その前に結構プレーヤーが集中するという,先ほど部長からも答弁がありました。その翌日の第2日曜というのは,比較的すいているんですね。だから,できればそういった日に三世代交流であるとか,どこかの老人会を招待して,そこでその老人会の方に新たにパークゴルフを体験してもらうとか,あとは子供会に話をかけて,子供会の方が参加して,そのパークゴルフに親しんでもらうとか,そんな企画がしたいなということで協会側からも要望が上がっております。ぜひともそのような,スポーツレクリエーション祭の1日だけではなくて,年間12回ぐらい,あと11回ぐらいプラスして,そんな企画をしてもらえれば,もっと盛んになるのかなというふうに感じております。 続きまして,茨城国体のデモンストレーション競技についてですけれども,先日,茨城国体のプレ大会ということで,少年女子のバレーボールの福井国体の予選会がプレ大会として実施され,いろんな面で課題や成果も感じられたというふうに感じております。 そこで,デモンストレーション競技として,パークゴルフの進捗状況について,まず答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 来年9月1日(日)に開催されます,いきいき茨城ゆめ国体デモンストレーションスポーツ競技の進捗状況についてですが,本市では,紬の里結城パークゴルフ場におきまして,パークゴルフ競技がデモンストレーションスポーツ競技として開催されます。 現在の進捗状況につきましては,いよいよ開催を来年に控え,実施要項の作成や競技運営について,パークゴルフ協会のご協力をいただきながら,開催準備を進めているところでございます。 また,来る10月6日(土)に開催されます結城市長杯パークゴルフ大会を,昨年度に引き続き,「いきいき茨城ゆめ国体デモンストレーションスポーツ開催記念大会」と位置づけ,デモンストレーションスポーツとしてのパークゴルフ競技の普及と大会参加意識の醸成を図ってまいります。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 次に行われる10月6日の市長杯は,開催記念大会ということで協会側と話が進んでいるということなので,協会の方も,ああやって国体のPR用にポロシャツを着てくれていて,メンバーの方は,だいぶ機運は相当高まっているんじゃないかというふうに私自身も感じております。そのほかの方に,やはり機運を,それを,情熱を少しずつ伝わるような成果が必要かなというふうに感じているところであります。 それで,そのデモンストレーション競技の実施内容について答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 茨城国体デモンストレーションスポーツ競技としてのパークゴルフ競技の実施内容についてですが,まず初めに,競技種別につきましては,年齢制限のない一般の部と親子もしくは祖父母と孫等の組み合わせによるファミリーの部を設ける予定となっております。県内に在住または在勤している方を対象に,一般の部につきましては,216人,ファミリーの部につきましては,36組72人の募集を計画しております。 競技方法は,一般の部につきましては,予選ラウンド及び決勝ラウンドを行い,成績に応じて順位を決め,ファミリーの部につきましては,順位に関係なく,親子で楽しみながら18ホールを回るものとなっております。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 一般の部で216人,そしてファミリーの部で36組72人ということで,決勝ラウンドまでやるということなので,非常に楽しみかなと思いますし,話題性に富んだデモンストレーション競技になるんじゃないかなというふうに感じているところであります。 そこで,茨城国体デモンストレーション競技を開催するに当たって,やはり課題点というのは出てくるかと思います。予想される課題点について答弁をお願いします。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 茨城国体デモンストレーションスポーツ競技を開催するに当たっての課題点についてでございますが,競技期間中は,選手,関係者をはじめ多くの方が紬の里結城パークゴルフ場へ足を運ばれるため,駐車場の確保が課題点と考えております。 現在の試算では,一般の部,ファミリーの部,競技役員等を合わせますと,約250台程度の駐車スペースの確保が必要となります。現状では,パークゴルフ場駐車場,第二駐車場,結城第一高等学校野球グラウンド部分を合わせても95台の駐車スペースしか確保できないため,約155台が不足する見込みとなっております。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) もう1年後に控えている大会で,250台の車で150台ですか,分は足らないということなので,それの対応策,どのようなことを考えているのか,答弁をお願いします。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) 茨城国体デモンストレーションスポーツ競技を開催するに当たっての課題に対する対応策についてですが,必要な駐車場を確保するため,紬の里結城パークゴルフ場の北側にございます結城第一高等学校野球グラウンド1万3,051平方メートルを全面借用してまいりたいと考えております。 結城第一高等学校野球グラウンドにつきましては,茨城県の所有地であり,同校が管理しておりますので,今後,茨城県教育委員会及び結城第一高等学校と借用に向けた調整を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 結城第一高等学校グラウンドを全面借用ということを検討していきたいと。1万3,000平米あるということなので,それがあれば多分安心できるのかなというふうに感じております。ぜひこれは実現していただければというふうに思います。 それで,国体の件はもう1点だけ。国体を契機に,デモンストレーション競技を契機に,今後,パークゴルフに対する考え方について答弁をお願いしたいというふうに思います。 ○議長(秋元昇君) 教育部長 鶴見俊之君。  〔教育部長 鶴見俊之君登壇〕 ◎教育部長(鶴見俊之君) パークゴルフは,レクリエーション性,競技性,運動性などにすぐれ,また,三世代交流のニュースポーツとして多くの方に親しまれております。来年に開催されます「いきいき茨城ゆめ国体」のデモンストレーションスポーツとしてパークゴルフが開催されることを契機に,市民のスポーツに対する関心と意欲をさらに高め,地域スポーツの振興と世代間の交流を図るとともに,「市民一人一スポーツ」「成人週一スポーツ」を目標とした生涯スポーツ社会の実現に向け,一層市民の皆様に愛されるスポーツライフの1つになってもらえるよう普及・振興を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 教育部長から答弁をもらって,国体を契機に普及・振興を図っていきたいという答弁でありました。 以前は,あそこのパークゴルフ場というのは,野球場があったり,わいわいふれあいプラザですかね,子供の遊び場所で,草が生えていたり,鬱蒼としていて,閑散としていたような感じはしております。 あそこにパークゴルフ場ができたことによって道路は整備されて,常にいろんな方々があそこを行き来するようになって,にぎわいのあるような,一時「結城の銀座なんじゃないかな」という声もちらっと上がっていたようなんですけれども。 これは,先輩方のコミュニティの場所として健康維持増進が図られていると。中では,競技志向ですね,自分の腕を上げたいというふうなことで,いろんな大会に参加される方もいらっしゃって,いろんな意味でコミュニティ,運動競技性,あとは健康増進,いろんな意味で役立っているんじゃないかなというふうに感じて,今後,利用者が増加していくんじゃないかなというふうに感じているところであります。 今後,パークゴルフ場の拡大とか,コースの増設,また,先ほども答弁の中でも出ていたように,結城第一高等学校野球グラウンドが1万3,051平米あると。国体のときには臨時駐車場にするというふうな答弁がありましたけれども,「あそこの場所が,もしかしたらパークゴルフ場になるんじゃないかな」といううわさ話も飛んでいたり,いろんなことが聞こえております。 そこで,最後に市長から今後のパークゴルフ場に対する考え方,そして先ほど言った結城第一高等学校の野球グラウンドの件もどうなっているのか,もしわかれば,答弁できれば,その答弁をお願いしたいというふうに思います。 ○議長(秋元昇君) 市長 前場文夫君。  〔市長 前場文夫君登壇〕 ◎市長(前場文夫君) 紬の里結城パークゴルフ場につきましては,平成26年10月のオープン以降,たくさんの愛好者の皆さんに利用していただいていると認識をしております。 そこで,さらなる施設の充実を図るため,結城第一高等学校の野球グラウンドの払い下げを要望してまいりました。しかし,さまざま理由で実現は難しい状況になっております。 今後も,周辺地権者の協力を得ながら,コースの増設を含め,施設の充実を図り,利便性の向上等,取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 6番 佐藤 仁君。 ◆6番(佐藤仁君) 結城第一高等学校はなかなか難しいというお話でしたけれども,地域の利便性とか考えて,今後,広がるのは期待できるような答弁でありましたし,市道1199号線も整備してくれるような話もありましたし,避暑の場所も考えてくれているということなので,ぜひともその辺,皆さんに,使う方々にご理解をいただいて,もっともっとあそこが盛んになって,そして健康増進が図れて,医療費の削減ができる,そんな場所になればというふうに思って,6番 佐藤 仁の一般質問を終わりにしたいと思います。 答弁ありがとうございました。 ○議長(秋元昇君) 以上で6番 佐藤 仁君の質問は終了いたしました。 休憩いたします。  午後2時39分 休憩 ――――――――――――――――――――  午後2時50分 再開 ○議長(秋元昇君) 再開いたします。 次に,5番 大橋康則君の質問を許可いたします。5番 大橋康則君。  〔5番 大橋康則君登壇〕 ◆5番(大橋康則君) 佐藤議員は,何か「次の質問もいいよ」と言って残してくれなかったんですかね,応援団。 議長より発言の許可をいただきましたので,通告に従いまして一般質問をさせていただきたいと思います。 6月18日,大阪の北部地震がありまして,翌19日が第2回定例会の閉会でした。私たち,この大阪北部に触れることなく第3回を迎えたところ,今日,北海道で大地震があったということで,被害の全貌はまだ出ていないようですけれども,行方不明の方もいらっしゃる,生き埋めの方もいらっしゃるということですから,全力で最善の対処をしていただけるようにお祈りをしているところであります。 また,この夏,6月28日から7月8日にかけて,西日本を中心に,北海道,あるいは中部地方,全国的に広い範囲で記録された台風7号,それに伴う梅雨前線ということで大変な被害を受けました。 また,一昨日の台風21号,大阪を中心に信じられない映像が飛び込んできまして,台風の恐怖というか,怖さをまじまじと知ったわけであります。被害に遭われました皆様へのお見舞いを申し上げたいというふうに思いますし,一刻も早い復旧・復興をお祈りしているところであります。 それでは,今日は,一問一答の一般質問になって,私,最初の質問は,2項目ということでお願いをさせていただきます。 それでは,まず,総務行政,協働のまちづくりの進捗状況について質問をさせていただきます。 まずは前半,これまでの取り組み,あるいは成果,あるいは現状認識について質問させていただくわけであります。 私,以前に質問で何度もお話ししていますけれども,協働の意義というのが初めて確認されたのが,阪神・淡路大震災であるというふうに言われているわけです。警察,消防などで被災者救出がなかなか追いつかなかったわけですよね。3万5,000人の方が救助してほしいということであったんですけど,実際には2万7,000人が,市民自身,あるいは隣人,こういった人たちの力を得て救出・救助されたわけです。ほとんどが警察,消防に頼らず救出ができたと,救助されたということ。この震災を契機に,神戸で地域全体の自立と連携が不可欠であるという認識が広がっていきまして,自助・共助・公助というような防災のまちづくりが推進されていくことになりました。 そもそも神戸というのは,行政と市民が協働によるまちづくりというのは,1970年ぐらい,40年以上前から行われていて,そういったベースがあったのかもしれません。 ここで,協働の意義が再認識されたわけでございます。多くの市町村においても,この精神が普及して,波及していったわけであります。 それでは,本市では,議論のスタートから平成19年3月までに指針策定がありました。ここまでの経緯についてお聞きします。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 協働のまちづくり推進に向けたこれまでの経緯についてでございますが,平成12年8月10日付の結城市総合計画審議会による第4次結城市総合計画基本構想(案)についての答申の中に,「市民活動をさらに活発化し,市民と行政との協働の都市づくりの推進に努められたい」とあり,13年3月に策定された第4次結城市総合計画では,将来像実現のための5つの柱の1つとして,「市民の誇りとなる対話と協調の都市づくり」を掲げており,計画の中に初めて「協働」という言葉が掲載されました。 また,18年3月に策定された第4次総合計画後期基本計画では,市民と市がよきパートナーとなり,協働のまちづくりを進めていくことを本市の重要施策としており,19年2月には,協働のまちづくりの基本理念,基本的事項及び基本施策を定めた「協働のまちづくり指針」を定めたところでございます。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) 今,指針を定めたということでありますが,その次に,いよいよ具体的な取り組みに入っていくわけだと思います。その代表的な取り組みとして,協働を担当する担当課というのが設置されていくことになるんだろうというふうに思いますけれども,次は,具現化できる体制ができてから今日まで,どのような経緯なのか,お聞かせください。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 本市での具体的取り組み後の経緯についてでございますが,平成19年2月の指針策定後には,協働を担当するまちづくり推進課が設置され,行政が取り組む具体的な事業を示した「協働のまちづくり推進計画」の策定や市民の意見及び提言を積極的に反映させるため,「協働のまちづくり市民会議」の設置など,体制づくりに努めてまいりました。 21年度には,課名を「協働推進課」に変更し,さらなる市民活動の活性化を図るため,協働のまちづくり推進事業補助金を制度化いたしました。 25年4月には,しるくろーど3階の駅前分庁舎に「市民活動支援センター」が開設され,公益的な市民活動の担い手である市民団体等の拠点施設として運営しております。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) 平成18年3月に策定された第4次総合計画後期基本計画では,市民と市がよきパートナーになり,協働のまちづくりを進めていくことを本市の重要施策であるとしていると。同じく19年2月に協働のまちづくりの基本理念,基本的事項及び基本施策を定めた協働のまちづくり指針を定めたわけで,これも積極的推進を図っていくということで,重要施策を積極的に推進を図っていくんだというような答弁,この背景について教えてください。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 重要施策として積極的推進を図る背景についてでございますが,近年では,さまざまな社会情勢の変化や人口減少への対応,複雑・多様化した地域の課題や市民ニーズなど,本市を取り巻く環境は大きく変化しているほか,大規模な自然災害が多発しており,これらの解決に向けては,行政の力だけでは困難でありますので,市民や市民団体,地域や企業等との連携がより重要であると認識しております。 課題の解決に加え,本市の魅力を高めるためにも,多種多様なまちづくりの担い手・団体等が必要であり,協働のまちづくりの推進が求められるものであります。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) もう既に行政では困難をきわめるんだというようなこと,その重要性というのを十分認識したのが協働のまちづくりであるんだということかと思います。そして,本市では,市民活動支援センターという拠点づくりもしました。これまでこういったことを含めてどのような事業に取り組んだのか,今度はご答弁いただければと思います。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) これまで取り組んできた事業についてでございますが,環境美化に対する市民意識の高揚を目的とした環境美化パートナーシップ事業を制度化し,環境美化活動に対する支援を行ってきました。 また,市民参画による協働のまちづくりを推進するため,ふれあい出前講座を行い,市民の学習機会の充実を図っております。 市民活動支援センター開設以降は,登録団体等による交流サロン事業を実施し,登録団体等のスキルアップを図るとともに,情報交換の場の提供を行っております。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。
    ◆5番(大橋康則君) それでは,答弁いただきましたさまざまな事業において,どのような成果がありましたか。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) これまでの成果についてでございますが,現在までの市民活動支援センターの成果を申し上げますと,センターに登録された団体は49団体,個人登録が7人,また,環境美化パートナーシップ事業の合意団体が39団体,協働のまちづくり推進事業補助金の助成団体が14団体,NPO法人が10団体,センターで各種相談を受けた件数として,29年度は192件を数え,協働のまちづくりに対する機運は確実に高まっております。 今後は,さらなる団体数の増加や多様化,新たな分野の展開といった拡充が必要であると考えております。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) 機運が高まっているということで,非常にうれしく思います。私も,褒めることはないですけれども,今の支援センターのできる範囲の中では,大変一生懸命やっているんじゃないかなというふうに思いますし,これは,私が理事を務めるNPOがセンター登録をしているということもあるかもしれませんけれども,支援センターも忘れることがないぐらいいろんな案内が来ますし,いろんなオーダーをフォローアップしていただいているなというふうな感じがするわけです。 しかし,これでいいというわけではもちろんございません。私もセンターに登録している団体,一市民として,今後の展望について,一緒に語っていきたいというふうには思っております。そのため,今,現状をどのように把握していて,それからどのような課題を持っているのか,お聞かせください。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 現状と課題についてでございますが,先ほど申しましたとおり,現状としましては,複雑・多様化した地域課題や市民ニーズに対して,行政だけでは対応が困難になっている状況であり,一方では,地域の特性を活かした自主的なまちづくりが求められております。 課題としましては,協働のまちづくりの担い手となる市民団体等の会員の方など,全体的に高齢化が見られるため,新たな担い手の育成が重要になってきていると思っております。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) 前半,現状をどういうふうに把握しているのか。また,今までどんな取り組みをしていたのかというような議論をしてまいりました。 しかし,この協働の重要性については,はっきりご答弁をいただいているわけで,行政の力だけでは,さまざまな問題解決も,それから魅力の発信もなかなか難しくなってくるんだというようなことだと思います。市民・市民団体,それから地域・企業,こういったところと連携が重要なんだということでございます。この協働の推進は,欠かせない重要施策であるというあかしであろうかなというふうに思います。 今後,予算の削減とか,それから職員を十分に配置できない,行政サービスというのは十分とは言えない時代が来ると思います。そして,何遍も申し上げますけれども,市民のニーズというのを考えたときに,これは100,200の係では足りません。1.000とか2,000という係で今の市民の声を受けとめなければ必ず漏れが出てくるような,そのぐらい市民のニーズというのは高まっている。さらに,人口減少,超高齢化社会が訪れるわけです。 もちろん市民は,二元代表制のもと,市長に対して行政を託して,ひとつ住民自治の一端は担っているのかもしれませんけど,やはり自分で参画して,本来の住民自治を取り戻すんだという考えが浸透しているのかなというふうに思いますし,自分たちのまちは自分たちでつくり上げるんだという,こういう自立精神というのは非常に重要なのかなと思います。こういったところが,今ありました市民活動支援センター,大きな役割を担っているんじゃないかなというふうに思いまして,私も期待をしているわけであります。 後半というか,ここからは,今度は今後の方向性ということについて入っていくわけですけれども,まず,このセンターの位置づけ,役割についてお聞かせください。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 市民活動支援センターの位置づけと役割についてでございますが,センターは,公益的な市民活動を行っている人たちの拠点施設として位置づけられております。 センターに求められる役割としましては,市民活動に関する情報及び場所の提供,機材の貸し出しによる支援のほか,市民活動を始めようと考えている人たちの相談,協働のまちづくりを担うさまざまな主体を結ぶコーディネート機能を行っております。近年では,団体同士による事業やイベントを協力して行う事例もあり,センターの役割はますます高まっている中で,今後もさらなる活動の支援を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) 支援センターの役割が高まっているんだということで,非常にうれしい悲鳴というか,すばらしいことなんじゃないかなと改めて思うわけです。 以前に私も乱暴な言い方で話をしましたけど,支援センターがないほうがいいというようなことを申し上げました。ないほうがいいというのは,これは,住民が支援がなくしてでもひとり立ちできているというような環境,これは子育て支援センターについてもそうですよね。以前はなくても子育てが,支援してくれる人がいて,支援体制があって,地域のコミュニティがあったという時代と違うわけですから,この支援センターの役割が高まるというのは,現状においては非常に当然のことなのかというふうに思います。そして,その役割を十分に全うしていくんだということで,今の答弁の中にあったのかなというふうに思います。 今後の取り組みについて,いろんな意味で具体的なことはやられていますけれども,まずは,私は,推進に向けて5つの項目を掲げていますよね。そういう計画があると思います。こういうことをしっかりと取り組んでいくということ。指針だけではだめです。基本計画に書いてあること,こういったところをきちっとやっていくということが非常に大事なのかなというふうに思い,また,こういったことが近道なんじゃないかなと思います。 改めて,この取り組みについてお聞かせください。 ○議長(秋元昇君) 市長公室長 大武英二君。  〔市長公室長 大武英二君登壇〕 ◎市長公室長(大武英二君) 推進に向けた取り組みについてでございますが,本市では,協働のまちづくり推進計画において,情報の提供・共有,市民参画等機会の提供,人材の育成,活動の支援,協働の検証・評価の5つの項目を掲げ,協働のまちづくりの推進を図っております。 これらの中でも,特に人材の育成が重要であると思われます。多様な意見を調整し,必要なノウハウや能力を活用するコーディネーション能力を持つ人材や地域のリーダー,事業の担い手を増やすため,講座や研修などを行い,市民や行政職員の中からリーダーとなれる人材育成に力を入れてまいりたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) 市長,今,ずっとお話を聞いていまして,センターが司令塔になって市民も巻き込んでいるというようなことでありますけれども,当然,行政としても,全庁を挙げてしっかり取り組んでいただきたいなというふうに考えているわけであります。 先日も職員向けの協働に関する講演会があったようで,これは内々向けだったようですけれども,ちょうど私も質問の聞き取りがありましたので,そのとき,やっていたようです。センター長も忙しい中,駆けつけてくれたんですけれども,お話によると,以前の職員さんよりは,はるかにその意識は高いような印象を受けるということでお聞きしています。 今の答弁でも,リーダーの育成に力を入れていくんだということで,非常に頼もしい限りではありますけれども,市長,この協働のまちづくりについて,行政全体として,その中でどういう位置づけなのか。そして,目指すべき姿について,どのようにお考えなのか,ご所見をお願いしたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 市長 前場文夫君。  〔市長 前場文夫君登壇〕 ◎市長(前場文夫君) 本市の将来都市像として掲げる「みんなでつくる活気と風情のある快適なまち・結城」を実現するためには,協働のまちづくりの推進は大変重要であると考えております。多様化するニーズや地域課題を解決し,誰もが住み続けたいと思う魅力あふれるまちにするため,今後もより一層推進を図ってまいります。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) 市長からも,協働のまちづくりに関しては,大変重要であるという認識を持っておられますので,ぜひ今後のまちづくりに期待をしたいというふうに思います。 私も,この協働のまちづくりは一丁目一番地だと何回も申し上げていますし,私の掲げる政治課題でもあります。みずからが率いているNPOでも,市民が盛り上げれば絶対に地域は変わるんだという気持ちでやってきましたけれども,より加速するために,よし,政治でも参画して,このスピードをアップするんだ,加速するんだということで私は政治を目指したわけで,この事業にかける思いというものは,本当に政治生命をかけていると言っても過言ではないんですけれども。 これは,いずれにしても市民とか市民団体,企業が持っている専門性ですとか,想像力ですとか,迅速性ですとか,あるいは柔軟性,こういうものを,民間が得意なこと,こういったところをやっぱり行政も一緒になって,多くの知恵をそれぞれ出し合って,その特性を活かし合って新しい行政をつくっていくということが非常に大事なんでなかろうかなというふうに思います。 協働のまちづくりは大変抽象的な会話になってしまいますけれども,議論になってしまいますけれども,次の行政は,この協働のまちづくりなしでは絶対進めないというふうに私も思っていますので,ぜひこれからの結城市に期待をしたいというふうに思うわけであります。 2項目目は,空き店舗活用事業についてでございます。 「地域活性化って何なのか」というような問いに私もうまく答えられないわけです。調べてみますと,きちんとした定義もないようでございます。 しかし,地域活性化の1つに,やはり地域経済の活性化というのは非常に大事なのかなというふうに思います。日本政府も,経済政策というのは躍起になって取り組んでいることですよね。 メディアは,選挙の前になると,TPPを含めた外交とか,安全保障についてとか,それから原発を含めたエネルギー政策とか,こういったところを争点に持っていこうとしますけれども,前からアンケートで第1位というのは,経済政策とか,景気対策ですから,これは絶対にずっと1位です。そして,今も国民が,あるいは市民が政治に求めるものということの第1位というのは,そういう活性化的なものが必ず入ってくるわけであります。 この空き店舗を語る上で,商店街の現状だとか,そういったものが関わってはくるんですけれども,まず最初に,この結城市の全体の,商業の全体像というのを把握したいと思います。この現状についてお願いします。 ○議長(秋元昇君) 産業経済部長 川辺正彦君。  〔産業経済部長 川辺正彦君登壇〕 ◎産業経済部長(川辺正彦君) 本市商業の全般の現状についてでございますが,本市の商業は,城下町であった結城駅北側を中心に発展してきましたが,モータリゼーションの進展や国道50号結城バイパスの開通,南部地区の新市街地の開発整備などにより市民の購買行動も変化し,商業地域の中心が結城駅南側に移行しております。 平成24年経済センサス活動調査によりますと,小売と卸売を合わせた事業所数は488件,従業者数は3,262人であり,28年の同調査では,事業所数が473件,従業者数は3,475人,比較しますと,事業所数は減少しているものの,従業者数は増加しております。これは全体的に小規模店舗が減少し,南部地域の大型事業所が増えているのではないかと考えられます。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) 答弁にありましたように,小規模店舗が少なくなって,大規模店舗が多くなっている。だけど,結城市においては,空洞化はしていないような印象を受けるわけであります。 これまでの北部地区,「北部商店街」,あるいは「北部市街地」,こういうネーミングで呼ばれてきました活性化策については,さまざまな観点から議論がされてきたのかなというふうに思います。北部市街地の元気というか,活性化を取り戻すには,空き店舗の活用というのは,やっぱりこれは否めないんじゃないかなというふうに思っているわけであります。そして,この空き店舗の解消,あるいはこういったものが北部地域の活性化につながるというふうに思うわけですけれども。 それでは,全体ではなくて,今度は北部市街地に絞って現状を分析した場合,どのように認識しておられるのか,お聞かせください。 ○議長(秋元昇君) 産業経済部長 川辺正彦君。  〔産業経済部長 川辺正彦君登壇〕 ◎産業経済部長(川辺正彦君) 北部市街地商店街の現状についてでございますが,かつて結城駅以北の駅前通りを中心とした商業地域は活気があふれていましたが,大型店舗の立地や商店街の後継者不足,高齢化などにより,現在はシャッターをおろしたままの店舗が目立っております。 北部市街地には5つの商店会がありましたが,高齢化などにより衰退傾向が見られます。 このような中,市内の小売店業者で構成される結城市商業地域づくり連合会では,駅前通りのにぎわい創出や観光振興を目的に,こいのぼりの掲揚事業や商店街フラワーロード事業などを実施しており,来客数を増やそうと努力しております。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) 大変厳しい状況であるということは,私自身も認識はしております。その中で,努力されているという現状があるわけですから,応援してあげたいという気持ちも,私も持つ,大変大きな気持ちになるわけです。 それでは,この現状の中で,空き店舗ということについての現状をお聞きしたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 産業経済部長 川辺正彦君。  〔産業経済部長 川辺正彦君登壇〕 ◎産業経済部長(川辺正彦君) 北部市街地の空き店舗の現状でございますが,北部市街地における平成28年度の利活用可能な空き店舗は9件,30年度,現在におきましては5件となっており,空き店舗の件数自体は減少されております。 しかしながら,見た目の空き店舗はもっと多いような印象がありますが,これは,かつて商業活動をしていた店舗が店を閉め,現在は店舗部分を住居や倉庫として使用しており,貸し店舗として活用を考えていない家主が多いためです。 空き店舗につきましては,商工会議所や結城市商業地域づくり連合会と連携し,北部市街地の各店舗の状況を確認することで,空き店舗物件の情報について随時把握するようにしております。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) ここは多少認識がずれているんですね。見た目では空き店舗が多いなということで,市民の皆さんは,かなりそういうふうには思うんですけれども,私もそういうふうに思うんですけれども,実際には店は閉めているけれども,その店舗は貸す気はないというか,貸していないということになれば,これは空いているという状況にはなりませんから,現在は9件しかないということになるんですね。空き店舗が解消されているというよりも,商売をやめていっているというような状況になるのかなということで,その辺のずれというか,認識をもう一度考えないといけないのかなということになります。 それでは,この中で,現状,活性化を考える上で,じゃあ,これまでどういうふうな取り組みをしてきたのかということ,この辺がひとつきっかけになるとは思うんですけれども,取り組んできた事業についてお聞かせください。 ○議長(秋元昇君) 産業経済部長 川辺正彦君。  〔産業経済部長 川辺正彦君登壇〕 ◎産業経済部長(川辺正彦君) これまで取り組んできた事業についてでございますが,空き店舗対策事業としまして,結城市中心市街地空き店舗等活用事業補助金を制定し,北部の中心市街地活性化区域内の空き店舗を活用し,コミュニティ施設の整備や魅力ある専門店などの運営を行う事業者などに対し,年間上限100万円,最大3年間,店舗改修費や家賃補助をすることで新規出店者を誘導し,空き店舗の解消を図っております。 また,北部市街地活性化を目的に活動する株式会社TMO結城の事業を支援しており,市外からの来場者も多い「結い市」や「結いのおと」など,魅力あるイベントの実施により,中心市街地の活性化を図っております。 観光イベントでもある「きものday結城」につきましては,今年で10回目を迎え,地域資源である結城紬とともに,北部市街地の蔵造りを中心とした結城市の町並みを楽しむイベントとして定着しております。 さらに,国の認定を受けた結城市創業支援事業計画では,結城商工会議所や市内の金融機関などと連携し,創業者を支援することとしており,平成28年から結城商工会議所で起業・創業セミナーを実施しております。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) 改めてこういう答弁を聞くと,空き店舗があるような感じがしないわけですね。何か活性化しているなという,さまざま事業を展開してきたんだなという感じがします。「結い市」とか「結いのおと」「きものday結城」というと,かなり広範囲に結城市に来場するようなイメージもありますし,来ていただく人にお話を聞くと,大変喜んでいるというような状況しか思い浮かばないわけですね。もう少し何か,そうであったら,その北部市街地というのが盛り上がってもいいのかなというような感じもするわけでありますけれども,行政としては,成果はどういうふうに見ているでしょうか。 ○議長(秋元昇君) 産業経済部長 川辺正彦君。  〔産業経済部長 川辺正彦君登壇〕 ◎産業経済部長(川辺正彦君) これまでの成果についてでございますが,結城市中心市街地空き店舗等活用事業補助金につきましては,過去10年間に5つの事業所に対し,店舗改修費や家賃補助を行い,新規出店となりました。 創業支援セミナーにつきましては,結城市で創業をテーマに結城商工会議所と連携して実施しており,平成28年度には,セミナー受講者39人のうち創業者1人,29年度につきましては,受講者23人のうち創業者1人の実績を上げており,それぞれ北部市街地の空き店舗で開業しております。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) セミナーで創業意欲のある方が空き店舗で開業されているということで,産業・建設委員会でも,実は現地調査に行こうというような話で,もっと具体的なお話が聞ければよかったんですけれども,それは直接行くなり,また次回にしますけれども,ひとつ大変すばらしい成果であると思いますし,生の声を聞くことで何かヒントがあるのかなということで私も期待しているわけです。 それでは,現状認識,課題,これを前半の最後に聞きたいと思います。お願いします。 ○議長(秋元昇君) 産業経済部長 川辺正彦君。  〔産業経済部長 川辺正彦君登壇〕 ◎産業経済部長(川辺正彦君) 現状と課題についてでございますが,かつて店舗を営んでいた建物が,現在は住居や倉庫に利用され,シャッターをおろしたままとなり,町並みの活気を下げてしまっております。 また,創業支援セミナーを実施することにより,着実に市内外の創業希望者は増えていますが,受け皿となる北部市街地の活用可能な空き店舗が限られているのが課題であると考えております。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) 前半,現状,それから現在までの取り組みと課題について聞いてきたわけですが,創業希望者が増えているのにもかかわらず,店舗数が,用意できる店舗が限られているというようなことで,大変もったいないというか,何かどうにかできないのかなという感じがします。 後半,この方向性についてお話を移していくんですけれども,こういうもったいない現象をどう打破していくかということになるのかと思いますけれども,北部商店街というのは,結城市の中でどのような位置づけなのか,どういうお考えを持っているのか,ちょっとまずはそこからお聞きしたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 産業経済部長 川辺正彦君。  〔産業経済部長 川辺正彦君登壇〕 ◎産業経済部長(川辺正彦君) 北部商店街の位置づけについてでございますが,結城駅北側の駅前通りを中心とした商店街については,活気が失われつつありますが,今後も変わらぬ結城市の顔であると認識しております。 現在営業している多くの既存店の経営支援や新たな出店を誘導するなど,商店街として維持できるよう,引き続き本市の中心市街地として位置づけて,活性化の支援をしてまいります。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) 北部地域というのは,やっぱり結城市の顔,結城市らしさだと思いますね。答弁の中で,支援していくんだというようなことで,応援してくれるということですけれども,これは公的な支援,こういったものはありますか。 ○議長(秋元昇君) 産業経済部長 川辺正彦君。  〔産業経済部長 川辺正彦君登壇〕 ◎産業経済部長(川辺正彦君) 空き店舗活用事業への公的支援についてでございますが,先ほど答弁いたしました改修費や家賃を最大3年間補助する結城市中心市街地空き店舗等活用事業補助金のほか,創業支援セミナー受講者に市が受講証明書を発行することにより,結城市中心市街地空き店舗等活用事業補助金の対象となることができるとともに,創業時の登録免許税の軽減や信用保証枠の増額特典を受けることができます。 また,結城商工会議所では,空き店舗マッチング事業として,出店希望者と家主との仲買業務を行っております。 空き店舗への直接的な支援ではございませんが,茨城県では,茨城県商店街活力向上支援事業費補助金として,商店街の活性化を図るため,商店街活性化コンペ事業など,商店街・団体等が行う活性化事業に要する経費について補助金を交付しております。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) 支援制度については,充実しているのかなという私の印象です。 結城市の歴史も大変古くて,このまちの風情というのは,老若男女に魅力を感じていただけるというようなまちかと思います。改めてこれを守っていくということで,北部市街地の今後に注視したいわけですけれども,今後どのような方向性を見出していくのか,お聞かせください。 ○議長(秋元昇君) 産業経済部長 川辺正彦君。  〔産業経済部長 川辺正彦君登壇〕 ◎産業経済部長(川辺正彦君) 今後の方向性についてでございますが,創業支援セミナーの参加者の多くは,結城の町並みで創業を希望している方が多く,伝統的な寺社や蔵造りの建物などが結城の魅力となっていると思われます。これが共存する北部市街地を観光面でブラッシュアップし,観光客を増加させる必要があります。観光客の増加に伴い,商店街が,地元だけではなく,観光客向けにも商業展開することで地域の活性化が図られると考えられます。 現在,観光振興とこれに伴う商業振興を計画的に推進するため,結城市商業観光振興計画の策定を進めております。「稼げる観光」をキーワードとし,北部市街地の空き店舗活用の方向性についても,学識経験者や関係する市民とともに検討してまいりたいと考えております。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) 答弁にありました商業観光振興計画,私も策定委員ですので,一緒に今の答弁を踏まえて進めていきたいというふうに思います。 市長,北部市街地が商業が活性化していない,商店街が活性化していない。じゃあ,商業をやっている人がいて,物が売れればいいのかというような話もありますけれども,人を呼べるような環境をつくるというのも1つなのかなと。もうよくご存じだと思います,それは。 今度私が産業・建設委員会で行く青森県の十和田市というところがあります。ここは,「まちなかアート」というのを実はやっていまして,歯抜けになった商店街にアート作品を点在させているわけです。このプロジェクトは,途中に美術館を建設して作品を設置するだけではなくて,この美術館と中心市街地をホワイトキューブということで交錯させていって,世界に類のないアートエリアというのをつくったわけです。そこに人をどんどん呼び込んでいるということで,どこが商店街なのか,どこが美術館なのかもわからないような環境ということです。私は,これは目で見ていないので,はっきり偉そうにまだ言えないですけれども,来月見てきますので,ぜひこういったものもひとつ街なかの活性化の1つなのかな。決して商売をする人だけを呼び込むというだけではなくて,またひとつ別な観点で進めるというのも,ひとつ手なのかなという気がします。しっかり勉強してきますので,部長を通じて,ぜひ聞いていただければと思います。 私も今,南部に住んでいますけれども,白銀町で生まれて育った人間ですので,北部市街地には大変愛着を持っていますし,ここの活性化,カラー ──ここの活性化というか,このまちのカラーが失われるのを非常に危惧している1人であります。そういったことも含めて,市長がこの後,結城市のらしさという,このまちづくりをどういうふうに考えているのか,ぜひご所見をお願いしたいと思います。 ○議長(秋元昇君) 市長 前場文夫君。  〔市長 前場文夫君登壇〕 ◎市長(前場文夫君) 北部市街地につきましては,シャッターをおろした店舗が存在し,寂しい町並みとなっておりますが,株式会社TMO結城の運営するコワーキングスペース「yuinowa」や新規創業者による空き店舗活用などにより,新しい人の動きも見られるようになりました。市内の人材育成はもとより,市外からの人材誘致により,新たな展開が期待されるとともに,魅力あるイベントの開催など,交流の機会をつくることにより,にぎわいを創出しつつ,地域資源を活かした観光・商業に結びつけるなど,結城の強みを活かした北部市街地の商業活性化を図ってまいります。 ○議長(秋元昇君) 5番 大橋康則君。 ◆5番(大橋康則君) 大きく商業の中心も北部から南部に移ってしまっている。そして,この市役所も南部移転ということになると,まちが大きく変化するということになるかと思います。城下町というこの結城の文化を守るためにも,北部地域の景観とその活性化というのは,絶対に私たちが大切にしていかなきゃいけないというふうに思いますので,みんなで盛り上げていっていただければということで,私も応援していきたいというふうに思います。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(秋元昇君) 以上で5番 大橋康則君の質問は終了いたしました。 本日の一般質問は,議事の都合により,これをもちまして終わります。 次回の会議は,明7日午前10時より開議いたします。散会いたします。  午後3時39分 散会 ―――――――――――――――――――― 会議録署名人  結城市議会 議長   秋元 昇        署名議員 船橋 清        署名議員 孝井恒一...